日本人の心の起源は縄文時代から

戦後70周年に向けて 第1部 日本人のメンタリティのルーツ 小名木善行 2/8



開始後0分〜7分


【テロップ抜粋】

日本人というのを考えるときにどのぐらいから日本人のマインドというものが始まってきたのか

これを考えるときに例えば江戸時代、鎌倉時代平安時代よりもずっと長い期間日本人が日本人らしさを築き上げた時代が実はあったんですねこれが縄文時代なんです

縄文時代の前は石器時代になります縄文時代は今から約2万年前から約3千年前までの1万7千年という途方も無い期間日本人は日本列島の中でひとつの文化を作り上げていたわけです

この縄文時代の遺跡というのは全国に数万箇所あります多分お近くに何とか貝塚という名前がついているところがあると思うんですがこの貝塚という名前がついているところは全て縄文時代の遺跡になりますこの遺跡からいろんな遺物か発掘されているんですけども未だかつて縄文時代の遺跡からただの1つも発見されてないもの世界中の古代遺跡には必ず発見されるのに日本の遺跡ではただの1つも発掘されてないものが1つだけありますこれは何でしょう

実は対人用の武器なんです人が人を殺すための武器っていうのが未だに縄文時代の遺跡からは発掘されないんです石斧はあります日本の縄文時代の遺跡から発掘される石斧はだいたいこのぐらい非常に小さいんです

それから矢尻もたくさん出土しています弓があったわけですねでも矢尻の矢が小さいんです対人用として使うにはあまりにも小さすぎて重りにならないから刺さりませんなんのために使ったかウサギとかイタチとかタヌキとかという小動物を獲物としてとるために弓矢を使っていたそのための矢尻だったこれは矢尻の大きさからはっきりと断定できちゃうそれから石斧もこんな小さな斧っていうのはこんな小さな石に長い竿をつけて対人用の武器にしようとしたら先に柄の方が折れてしまいますから使い物になりませんどうしたかと言ったらこれは小動物を絞めるために使っていたつまりあくまでも道具として使っていたに過ぎないということがわかります

それだけの長い期間日本では人が人を殺す文化というものをしてこなかったわけですねじぁどういう文化が育ったのか

これは縄文人の人骨がたくさん日本中で出土していますけれども男性の人骨なのか女性の人骨なのか調べないでも分かりますなぜわかるのか女性の人骨はアームリングブレスチェーンウェストバンドっていうんですかね様々な装身具を身にまとまっていますこれは特定のシャーマンのような女性だけがじゃらじゃらと飾りをつけていたのではなくて女性がみんなつけていたわけです女性が身を飾ることができる女性が美しく着飾ることができる文化というのはこれは平和だから王様のプリンセスとかあるいは王様の奥さんだけがいい格好できるんだったら話は別ですよ

全ての女性がおしゃれを楽しむことができるのは平和な時代じゃなかったらありえないんですねそういう文化っていうのを日本は作ってきたこれは面白いんですよ女性用の装身具は大概貝殻を使ってこれを上手に加工してブレスレットにしたりアームリングにしたりしているんですけども貝って硬いじゃないですか硬いものを加工するのは世界中どこでも大体男の仕事ですよね女性は柔らかいものを加工する例えば花を編んで花の冠を作るのはこれは女性の仕事硬いものを削って肌につけても肌に傷がつかないように丁寧に仕上げてくってこれは意外と男性の仕事なんですね

どういう文化だったのかというのをツラツラと考えてみますとねおそらく男性が好きな女性と結婚するために一生懸命貝殻を削って装身具を作ってそして僕と結婚してくださいこうやったんじゃないかそれをもらった女性はその装身具を身につけてそして当時は栄養状態が悪いですからだいたい24、5歳で永遠の別れがやってくるわけですね振り返って頂いたらわかると思うんですてどもまだ24、5歳って言ったらもうラブラブ状態ですよこのラブラブ状態で永遠の別れがやってくるその時にお墓に入る前に私フォーエバー永遠にあなたのものよと言ってその愛する旦那からもらった装身具をつけたままお墓に入るそんなふうなことをやってきた

そしてお墓は大体縄文時代の集落跡を見ますと集落の真ん中にお墓があるんですよ何を意味してるかっていうと死者とともに日本人は共存していた亡くなった人というものを大切に思いながらおじいちゃんおばあちゃん死んだひいおじいちゃんひいおばあちゃんそういう自分の先輩達の命をまだ生きているものとして扱いながらとっても大切にしてきたそういう文化があったんだろうというふうに思われるそれがそういう期間が1万7千年も続いていたこれはすごいことですよねとっても魅力的なことのように思います




【感想】

タイトルの通り、これぞ、日本人のメンタリティのルーツでした。

日本は、6世紀に聖徳太子が「和をもって貴しとなす」と語られる遥か前の縄文時代から和の文化を築いていました。出土しない対人武器、出土する人骨と貝殻の装飾品の話を聞いて胸がジーンと熱くなりました。

縄文時代のご先祖様は、神武天皇が建国を宣言した2600年前よりもっと昔、文字もない未開文明の時代から、平和で微笑ましい暮らしをされていたことを知り嬉しくなりました。

世界四大文明がいずれも数千年の歴史であるのに対し、縄文時代が1万7千年と言う桁違いに長い期間を通して平和で質の高い文明を保てたことが、日本のベースとなり味と深みを醸成したと思いました。この話を聞いて日本人であることに自信と誇りを感じました。


by ロード



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