アジアの国際政治力学を塗り替えたワーンビア事件
【7月3日配信】江崎道朗のネットブリーフィング「金正恩はなぜオットー・ワームビアさんを昏睡状態で帰国させたのか?!」おざきひとみ【チャンネルくらら】
開始後11分〜23分
【内容】
・なぜ、金正恩はアメリカを激怒させることが分かっていながら、ワーンビア氏を返したのか?
・分析によれば、インターポール「国際刑事警察機構(ICPO=インターポール)」による国際手配を回避するためが理由であった。逮捕されたくないのでワーンビア氏を返したが、返すとどんな反応をされるのか読めないほど北朝鮮の情報機関の分析能力は粛清によって弱体化していることが判明した。
・ワーンビア事件は、アジアの国際政治力学を塗り替えた。以下は、その根拠である。
(1)オバマ政権はワーンビア氏の両親の要望に冷たく対応し何も行動しなかったが、トランプ政権は寄り添う姿勢であることを米国民が知るようになった。
(2)アメリカでは、ワーンビア事件が連日報道され、世論がまとまり、超党派で対応しようという動きがある。
(3)拉致議連と米軍が解決に向けて協議を開始した。
(4)金正恩を国際指名手配にする動きがある。
(5)対北キャッチオール規制(安全保障貿易管理の枠組み)を強化する動きがある。
(6)日米で協力して韓国を突き上げる環境ができた。
(7)拉致被害者を救出する絶好のチャンスである。
【感想】
ワーンビア事件では、特に北朝鮮の方針は支離滅裂である。全て打つ手は見通しがなく、独り善がりで、その場しのぎばかりだ。
殴打拷問のようなアザを残さない目的で、水攻め拷問をしたであろうが、脳細胞を壊死させるまで水攻めしては、ウソの自白を証言させることもできない。
米国務省の圧力でワーンビア氏を返し、相手の要求を飲めば、交渉の糸口になると勘違いした。昏睡状態のワーンビア氏をアメリカに戻すと、アメリカ世論がどんな反応をするか読むことすらできない。
日本は絶好のチャンスを活かせるか、北朝鮮が暴発するまで手をこまねいて、巻き添えを食らうか。
by ロード
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