プライマリー・バランス亡国論

【日いづる国より】藤井聡、プライマリー・バランス至上主義という猛毒[桜H29/6/23]



開始後4分〜26分


【内容】

プライマリーバランスとは、基礎的財政収支のことをいう。つまり、国債で借り入れる収入を除いて、税収と行政支出で黒字か赤字かを判断する財政収支のことです。

・すなはち、プライマリーバランス赤字額と国債発行額はイコールである。

・2010年の菅直人政権でプライマリーバランスを10年で黒字化すると閣議決定した。当時の国債発行額が年20兆円なので、毎年2兆円国債を減らす目標を立てた。この閣議決定は以降の内閣を縛る毒矢となった。

・当初予算を増やせない、大型景気対策を打てない、建設国債赤字国債は出せなくなり、財投債を出すが、今年の内需拡大への効果は低いため、デフレ脱却は困難になる。

・短期的にプライマリーバランスを黒字化しても、数年後に経済が悪化し、税収が減り、もっと大きな国債を発行して、大きな赤字となる。

・97年に増税し、デフレになり、税収が減り、プライマリーバランスが赤字になった。デフレさえ脱却すれば改善できる。13年にアベノミクスが開始され、14年に消費税を8%に増税し経済はダメになり、名目成長率も物価を示すデフレータも下がった。ただし物価が下がって買いやすくなり実質成長率は上がった。

・国際的な約束を守らないと信用をなくすと言って増税して景気を悪化させ、更に国際的な信用をなくした。上げるべきは税率ではなく税収である。赤字国債を発行すれば、将来の国債発行額を減らせる。消費税を10%にするのは言語道断であり、5%に戻すべきだ。

・安倍首相は完全に理解しているので「予算を半額にすればプライマリーバランスは黒字化する。しかし経済は最悪になる」と適確な国会答弁をした。


【感想】

経済の話題は、入口で理解した気持ちになっても、一歩進むと、一気に難解になるイメージがある。しかし、経済が争点にならなかった国政選挙は、今まで1度もなかったとも言われるほど大事な分野なので、分かるところから勉強を始めて行きたい。


by ロード



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