米露首脳会談から見えてきたこと

馬渕睦夫『和の国の明日を造る』第55回 「テーマ:米露首脳会談から見えてきたこと」



開始後1分〜23分


【内容】

・G20で初の米露首脳会談が行われた。現在の世界を管理しているのはアメリカとロシアである。中国が分不相応にもG2と言いだしているが、アメリカと中国が世界を管理することはあり得ない。中国の台頭を報道するマスコミはフェィクニュースを流している。

・当初、30分の予定だった米露首脳会談が2時間15分となった。これだけで、成功したと判断できる。その他、多くの2国間会談が行われたが、最も効果がなかったのが全体会議だ。

・米露首脳会談が成功したと報道したくないマスコミからは歪んだニュースが伝わる。アメリカは善、ロシアは悪という視点から見ること自体が間違っている。

・なぜISは生き延びているのか。実はオバマ政権はISと対決してこなかった。最近までアメリカ中心の有志連合はISを攻撃するふりをして、アサド軍を攻撃した。アメリカはISをシリアに軍事介入する口実に使っていた。2年前からロシアがまともにIS掃討に乗り出してきた。

・最近、モスルを奪還したが、これはやろうと思えば、もっと早くできたはずである。今後は、米露が協力してISを本格的に叩くが、ISから利益を得ている人にとってはISが退治されてシリアが安定化することは困る。

・アメリカ政府の中にも、その様な旧勢力が、まだ多く残っている。トランプ大統領を引きずり降ろすため、ロシアゲートを利用して追い詰めようとしている。FBIの内部にもマスコミにリークする者がいる。メディアは彼らを「アメリカを誤まった方向に導こうとしているトランプを正す愛国者」と報道している。日本でも似た様なことが起こっていて、省庁内部のことを漏らしている。

・今回強調したいことは、世界情勢を牛耳っているのは、アメリカとロシアだということ。中国には、そのチカラがない。なぜ中国が、ここまで成長できたかと言うと、節目でアメリカが支援したからである。



【感想】

・シリア問題、中東問題は複雑で分かりにくいと思ってきたが、アメリカにおけるトランプ、ネオコン、メディア、及びシリア、IS、ロシアの相関関係を正しく理解しなければ、トンチンカンな解釈となって当然である。始めにボタンを掛け違うと全てがズレてしまう。

・トランプ降ろしも、安倍降ろしも、根っこも構図も同じである。

・ロシアゲートの最中であるにも関わらず、開催自体が危ぶまれていた米露首脳会談が、予定時間を大幅に延長し、打ち解けた雰囲気で親密に行われたことは、今後の世界情勢を占う上で大きな朗報である。北朝鮮問題を考える上でも大変良い傾向である。

・マクロが順調になる原因は、ミクロで亨進二代王様を中心に活躍されているからと信じ感謝致します。


by ロード



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