日本を思いつつ南アジアを鳥瞰する

【DHC】9/20(水) 藤井厳喜井上和彦居島一平虎ノ門ニュース】

(その1)




【内容】


開始後39分〜55分

アフガンに米軍3千人増派を発表した。アフガン問題でトランプ大統領は、いい意味で公約を破った。大統領選挙中にはアフガンからの撤退を言っていたが、それをするとタリバンが息を吹き返してしまう。ISはラッカが間もなく陥落し終結する。イラク内のクルド自治共和国が完全独立の道を進む。アフガンを安定させるには、ロシアとイランの協力が必要である。現在、ロシアは大軍事演習をしているが、トランプ大統領は国連演説でロシアの軍事演習について何も言及しなかった。アフガンのタリバンを全滅させることは不可能であり、ロシアとインドの影響を受ける北部同盟と言うアンチタリバンとバランスが取れればいい。カブール周辺だけアメリカの息のかかった政権が統治すれば、アメリカは軍事顧問だけ残して大部隊はアフガンから撤収できる。そうなれば、東アジアに集中できる。アフガンは世界の阿片の7割以上を生産している。結局、先進国に流れ込むため、この問題は放置できない。


トランプ大統領の国連演説は、全体を見ればバランスのとれたいい演説だった。万が一の場合は北朝鮮を破壊する能力はあるから話し合いに応じろよと言うのは外交の王道である。話し合い話し合いと言っても、北朝鮮が出てきて独りよがりな主張をするだけになる。外交交渉が破綻したら軍事力行使ですよと言うのは、外交交渉の当たり前の姿だから、戦争するよりは話し合いましょうと言って落とし込んで行く。軍の重要な役割は外交交渉をスムーズに行かせること、これは軍の存在価値である。軍が背後にあってこそ、まともな交渉ができる。


アフガンは、パキスタンとイランの間に位置する。1980年にソ連はアフガンに侵攻した。インドは日米と歩調を合わせようとする。パキスタンと中国の繋がりは強い。アメリカのアフガンへの3千人増派は対中牽制の意味もある。地政学で大切なことは挟み撃ち、中国とパキスタンでインドを挟み撃ち、インドとアフガンでパキスタンを挟み撃ちとなる。トランプ大統領の演説でパキスタンが問題の国とした。ビンラディンが殺害された、すなはち、パキスタンがかくまっていた、つまり、中国がかくまっていたとほぼ同じ。インドは味方でパキスタンは敵とした。国際情勢において、パキスタン北朝鮮の立ち位置は似ている。パキスタンも厳しく取り締まって、アフガンを安定させる。日本にとってインドは重要な国である。インドと中国は国境紛争があり、背後から睨みを効かせてくれている。





【感想】


アフガン、パキスタン、インド、中国、ロシア、イランの相関関係の解説を聞くことができ、視野が広がった。朝鮮半島危機真っ只中でも、日露、日印、の首脳会談で絆を深めた。国連では世界に向けて強固な日米関係をアピールできた。急所を押さえた安倍外交は申し分ない。


メディアの予想を裏切ってトランプ大統領が当選したように、メディアの予想を裏切って自民党が単独3分の2を獲得し、安倍首相に縦横無尽の大車輪の活躍をしてもらいたい。




by ロード




クリックして応援してね。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村