ベトナム、フィリピン、台湾、の現状

【東京発信・cool eyes】第十回 国際政治学者・藤井厳喜 緊急解説 トランプ大統領 初のアジア歴訪





開始後14分〜20分


【内容】

ベトナムにとって、南シナ海が中国の海になれば、陸地のラオスカンボジアは中国の属国だから、包囲されてしまう。戦略的に考えれば日米と手を組むしかない。日本は好きだが、アメリカに対してはベトナム戦争のトラウマがある。しかし間もなく米第七艦隊がベトナムに寄港する時代がくるだろう。


フィリピンが問題、ドゥテルテはアメリカ嫌いで、中国に近づいているが、安倍首相とは仲が良い。安倍首相がドゥテルテを説得できるかがポイントになる。


台湾は非常に大事であり、蔡英文が正しく内政も外交も舵を取っているので不安はない。台湾は日本ともアメリカとも正式な国交はないが、アメリカは台湾への軍事的コミットメントを拡大している。台湾の事実上のアメリカ大使館となる在台アメリカ協会は広い敷地で4千人の収容施設があり、数百名の米海兵隊が警備している。つまり、事実上、米軍が駐留している。どんな国でも台湾を攻撃すれば、最新兵器を保有する米軍と交戦状態に入る。台湾には大陸を監視する米軍の大きなレーダー基地がある。但し、トランプ大統領蔡英文も大きな声では言わない。





【感想】

将来、中国VS日米で対立する構図になるとして、できる限り周辺国を日米陣営に引き寄せておくことが有利になる。アメリカはベトナムやフィリピンに直接手を差し伸べることが難しいため、ここでもトランプ大統領の目に安倍首相が重宝な存在と映る。


台湾は昔から大切な親日国家である。あからさまにアメリカが肩入れすると中国を刺激することにはなるが、トップの蔡英文がしっかりしているので、アメリカも着実に準備を進められる。事実上の在台米軍が駐留している。


安倍首相は、インドのモディ首相とも、ロシアのプーチン大統領とも仲が良く、トランプ大統領が中国包囲網を構築する戦略上で最重要のパートナーとなっている。安倍首相は自国開催以外のG7でも存在感があり、各国首脳からも一目置かれる頼もしいリーダーである。



by ロード



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