歴史の謎を紐解く圧巻の解説

馬渕睦夫『和の国の明日を造る』第71回「テーマ:ロシア革命100周年に思う」

(その1)





開始後8分〜31分


【内容】

トランプ大統領が「戦略的忍耐の時代は終わった」と発言した意味は、今までのエスタブリッシュメント(支配階級)による朝鮮半島政策の変更を宣言し、今までのところトランプ大統領の意見は通っている。ネオコン北朝鮮を混乱に導く道具として意図的に生かしてきた。トランプ大統領ネオコンのシナリオに反してアメリカ国民の利益を第一に考えるアメリカファーストを掲げた。アメリカ孤立主義ではない。なぜ小国北朝鮮が大国アメリカを挑発できたかと言えば、ネオコン北朝鮮を裏で支えていたから。トランプ大統領は、この構図を根本的にひっくり返そうとしているので、反発を受けている。トランプ大統領が主張しているインド太平洋戦略の強化とは二国間関係(対日本、対インド、対オーストラリア、など)の積み重ねなので、多国間交渉には興味がない。



バルフォア宣言とは、百年前にイギリス外相バルフォアがロスチャイルドに宛てた書簡で、パレスチナにおけるユダヤ民族居住地建設をイギリスが支援する宣言だった。しかし、実は三枚舌外交だった。同時にパレスチナへのアラブの独立も約束し、英仏露で中東分割協定も結んだ。今回は詳しく説明する時間がないが、バルフォア宣言は、第一次世界大戦アメリカ参戦とも、ロシア革命とも、表裏一体の関係にある。



プーチン大統領が先月モスクワにある悲しみの碑に花束を捧げた。今、ロシアではプーチン大統領の下で、歴史の見直しが行われている。ソ連時代に弾圧で虐殺された人々の慰霊碑に対するプーチン大統領の行動に、人権活動家が反対した。この出来事は現在の世界を理解する鍵になる。ロシア革命を遂行した者の末裔が人権活動家になり、反プーチン運動をしている人権活動家は、ロシア革命を肯定しており、事実上2千万人の虐殺が正しかったと主張している。



ロシア革命の革命家は大部分がユダヤ系だった。ユダヤ人は帝政ロシアに虐げられたとはいえ、ロシア革命で一般人への大量虐殺を行った者がユダヤ人であったことは歴史の中で隠されてきた。この時のソ連共産主義の非人道さが総括されてないことは世界7不思議の1つだ。ヒトラーユダヤ人虐殺以前に、ソ連の地で大量虐殺が行われた事実が歴史から隠されている。今、歴史修正主義が少しずつ出てきたが、本当の意味で歴史を修正するには、ロシア革命の真実を知らなければならない。正統な歴史家は、なぜルーズベルトスターリンが組んでヒトラーと戦ったのかに対して合理的に説明できない。最近、ルーズベルトの容共姿勢や日本を挑発する行為を問題視する研究家が現れてきた。彼らは、ロシア革命を正当化する勢力から歴史修正主義者のレッテルを貼られている。ウィルソンやルーズベルトの動機が解明されてないという意味で、ロシア革命の総括がされていない。これは、単に歴史認識問題だけではなく、今でもロシア革命の時の構図が生き続けておりグローバリズムとなっている。20世紀に徘徊した妖怪は共産主義で、21世紀に徘徊する妖怪はグローバリズムだ。グローバリズムの正体はロシア革命を支援した人たちと同じだった。ウォルストリートの資本家が、なぜ資本家を否定する共産主義を支援するのか、普通の人は、頭が混乱して理解できない。大資本家の目的は自由競争を尊重することではなく、富と権力の独占であった。共産主義も独占なので底流で結び付いており、論理的に説明がつく。つまり、大富豪と共産主義者は裏で結託しており、実は大富豪は共産主義者である。このように頭を切り換える必要がある。





【感想】

歴史の謎を紐解く圧巻の解説です。

馬渕先生のお話から、原理に出会った時の感動に次ぐ感銘を受けました。

共産主義は、プロレタリアートから搾取する上層ブルジョワジーに対抗する勢力と思い込んでいたが、実際は、大富豪も共産党幹部も人民から搾取し、富と権力を独占する特権階級という点において共通していた。

ユダヤ系の革命家がロシア革命で一般大衆を大量虐殺した。上層部のユダヤ人が加害者であるという事実を歴史上から隠すために、ヒトラーを極悪人として強調し、ホロコーストユダヤの大衆が被害者となった歴史でカモフラージュして欺いた。

ロシア革命を総括する書籍の出版が待ち遠しくなった。




by ロード



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