「千年の宿敵」の中国に屈服した金正恩氏

金正恩氏電撃訪中


http://www.sankei.com/smp/world/news/180329/wor1803290006-s1.html


中国中央テレビ朝鮮中央通信が28日に報じた習近平との会談のやり取りからは、金正恩が訪中に踏み切った微妙な心境が浮かぶ。

「初の外国訪問が中国の首都となったのは当然で、(訪中は)朝中親善を引き継ぐ私の崇高な義務だ」

 金は26日の夕食会でこう強調した。会談でも習に朝鮮半島情勢の急速な変化を挙げ、「私が遅滞なく習同志に状況を報告するのは当然だ」と言ってのけた。

 その言葉とは裏腹に中国のテレビは、習と握手する際のぎこちない笑顔を映し出した。習が発言する間、金が真剣にメモを取る姿もクローズアップした。北朝鮮メディアが、訪朝した韓国特使団が金の言葉を必死にメモする様子を強調して報じたのとは対照的に屈辱的場面ともいえた。

 「中国は千年の宿敵だ」。米政府系メディアによると、昨年12月、北朝鮮国内の講習会で幹部がこう中国への警戒を訴えた。中朝関係者によると、中国と密な関係にあった叔父の張成沢チャン・ソンテク)を処刑したのも、異母兄の金正男キム・ジョンナム)を暗殺したとされるのも親中派への見せしめの側面があったという。こうした“脱中国”路線から急旋回したことになる。

 制裁の打撃を免れるには中国に歩み寄るほかなかった事情が指摘されるが、それだけではないようだ。

 中国共産党関係者によると、金の訪中に向けた動きが具体化したのは今月に入ってからだという。会談で金は「電撃的な訪問提案」を習が快諾したことに謝意を示した。金の動静報道は6日以降、途絶えた。「核は宝剣だ」と強調する労働新聞の記事も7日を最後に途切れる。8日には、金の非核化意思の表明と会談要請に対し、米大統領のトランプが5月までの会談を承諾。一連の動きは軌を一にしていることが分かる。

 南北対話とは異なり、習との会談は、予想外に早いトランプとの会談に備え、急遽、準備した可能性がある。北朝鮮メディアは、金が非核化意思を示したことに一切、触れていない。国民生活を犠牲に推し進めてきた核開発の看板を引き下ろす国内向けの論拠が整っていないことを物語る。

 首脳会談に応じても米国が求めるのは「完全な核廃棄」だ。軍事オプションを取り下げたわけでもない。

 金は、米韓が「善意でわれわれの努力に応え、段階的で歩調を合わせた措置をとるなら、非核化問題は解決できる」とし、習に意思疎通の強化や対話の擁護を要請した。北朝鮮ペースでなければ、非核化に応じないとの表明といえ、前提は韓国特使にも訴えた「体制の安全の保証」だ。生き残りを懸け、中国を最大の擁護者とするため、「宿敵」に膝を屈して取り入った覚悟がにじむ。=敬称略(ソウル 桜井紀雄)







【感想】

ダボス会議前までは、国連決議による制裁など全く気にせず挑発を繰り返していた。しかし、ダボス会議トランプ大統領とグローバリストの取り引きが成立し、グローバリストは北朝鮮から手を引くことになり、主戦場は中東に移ることになった。そうなると、日米を中心とする圧力が金正恩を直撃することになり、生き残るため中国に頭を下げた。張成沢は中国と共謀して金正恩から金正男へのすげ替えを図り処刑された。その中国に対し、プライドを捨てて、属国にしてくださいと申し出たような電撃訪中であった。



今後を予想する。アメリカは完全な核廃棄を求める。つまり、全ての軍事施設へのIAEAの査察を要求する。そして、北の暴発を防ぐ最低限のメンツを潰さない取り引きをする。それは、在韓米軍を縮小し、韓国と北朝鮮の問題は、自分たちで決めることを促し、事実上、統一韓国を中国陣営に渡し、防衛ラインは、38度線から対馬海峡に下げる。そして、拉致問題も大きく進展させる。これらの道筋を米朝首脳会談で約束し、万一、反故にすれば軍事オプションとなる。





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