トランプ大統領、「米中貿易戦争」回避を楽観「習氏と友人」

トランプ政権

http://www.sankei.com/smp/world/news/180409/wor1804090016-s1.html

【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は8日、ツイッターへの投稿で「(米中の)貿易摩擦で何が起きようとも、習近平国家主席と私は常に友人だ」と述べ、中国による知的財産侵害の問題について「取引できるだろう」と指摘した。中国が貿易障壁を取り下げるとの見通しも示し、貿易戦争の回避に楽観的な見方を示した。

トランプ氏は中国製品の計500億ドル(約5兆3千億円)に関税を課す制裁案を決定。先週、関税対象品を1・5倍に拡大する検討を指示したと発表し、中国が激しく反発している。

 クドロー国家経済会議(NEC)委員長は8日の米FOXテレビで、対中制裁案は「もっともな話」と述べ、米国の対応の正当性を強調した。中国の不正は「すべての国が知っている」と述べ、「それをただそうとしているのがトランプ大統領だ」と語った。

 クドロー氏は以前の番組で、中国の問題に対処するため「同士国」と協力すると発言した。8日の番組では、そうした協力を米国に求めてくる国として「日本や欧州、オーストラリア、カナダ」を挙げたが、具体的な連携の進展状況などの詳細な言及を避けた。







【感想】

トランプ大統領は、うつけ者と言われた織田信長のように、その非凡さは、到底凡人には理解できない。直通電話や特使やメディアを使わず、ツィッターで各国首脳に暗黙のメッセージを伝える大統領は今までいなかった。もともと、米中貿易摩擦は対中貿易赤字解消が目的ではなく、中国軍事力の基盤である中国経済を弱体化させることが目的であった。本当の理由がこうなので、中東諸国との貿易赤字は無視した。そして、アメリカと中国の立場では圧倒的にアメリカが有利である。高付加価値の鋼板は適用除外とすれば米自動車業界への影響はないし、中国市場で売りにくくなった米農産物は、TPPに参加することで新たな市場を獲得できる。知的財産権保護という隠れ蓑もあれば、中国銀行のドル建て決裁停止という切り札もアメリカの手の中にある。硬軟織り交ぜながら、中国共産党独裁体制を民主主義陣営にソフトランディングさせることを目指すことになる。ここで習近平は、人命を軽視した独裁者の毛沢東を目指すのではなく、改革開放を切り開いたカリスマ指導者の鄧小平を見習ってもらいたい。





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