トランプ大統領が主導権を握り、金正恩はサンドバッグ状態に

トランプ大統領「予定通りの開催もあり得る」

米朝首脳会談中止

http://www.sankei.com/smp/world/news/180526/wor1805260004-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は25日、記者団に対し、先に中止を発表した米朝首脳会談に関し、「(6月)12日の開催もあり得る」との見通しを示した。北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官は25日、トランプ氏の中止通告に対し、会談は「切実に必要」であり「いつでも会う用意がある」と再考を促す談話を発表。これに対し、トランプ氏はツイッターで「北朝鮮から温かく生産的な声明を受け取った」と評価する意向を示していた。

トランプ氏はツイートで「これがどこに向かうかはすぐに分かる。永続的な繁栄と平和につながることを望む」とし、北朝鮮の態度を見守る姿勢を示した。

 一方、ホワイトハウス高官は24日、「最大限の圧力をかけきったとはいえない」と指摘、北朝鮮を非核化交渉の席に着かせるため追加制裁に踏み切る可能性を明らかにした。

 ホワイトハウス高官は追加制裁に関し、「財務省が米国の法律や国連安全保障理事会の制裁決議に違反する企業や団体、船舶を常に監視している」とし、恒常的な制裁適用で北朝鮮に対する圧力の水準を維持していく意向を表明した。

 同高官によると、トランプ氏は23日夜、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が談話で、米国が会談に応じないのであれば「核戦争」も辞さないと警告してきたと聞かされた。トランプ氏はいったん就寝し、翌朝にペンス副大統領やボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、ポンペオ国務長官らを集めて協議した上で、金正恩朝鮮労働党委員長に会談中止を伝える手紙を作成したという。

 これを受け、日韓政府には高官級が会談の中止を説明したとしている。

 一方、米統合参謀本部のマッケンジー中将は24日、国防総省で記者会見し、北朝鮮弾道ミサイル発射などの挑発行為に踏み切った場合、日韓などと緊密に連携して対処する用意はできていると語った。







【感想】

金正恩からすれば、追加制裁よりも、習近平が裏で約束してくれた制裁破りの支援を受けられなくなることの方が、致命的ダメージである。会談を中止させ態度を硬化させた米政府は、暗に中国政府に向かって「制裁破りしやがったら、ZTEとファーウェイぶっ潰すぞ」と威嚇しているようだ。誰の目にも明らかであるが、主導権はトランプ大統領が握っている。かつて馬渕先生が「北朝鮮問題はアメリカの国内問題である」と語っていた。つまり、昨年、北朝鮮の背後にグローバリストが付いていた頃、表面的には、アメリカと北朝鮮が対立しているように見えたが、本質的には、トランプ大統領とグローバリストの息のかかった米国内の民主党国務省・メディアとの対立であった。そして、今年1月のダボス会議以降、グローバリストは北朝鮮から手を引いたため、アメリカと北朝鮮は、まともに向き合うことになった。当然、勝負にならない。今回のように、北朝鮮が少し強がると、倍返しの逆襲をされる。習近平に擦り寄って後ろ立てを得たつもりになっても、迫力はなく、金正日時代のようにアメリカを欺くことは不可能となっている。




by ロード




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