トランプ政権は、中国・北朝鮮・韓国をひとまとめにして抑え込む

トランプ政権に幾重の「壁」 外交ルート不全、韓中露が「段階的措置」援護

http://www.sankei.com/smp/world/news/181007/wor1810070027-s1.html

ポンペオ米国務長官が7日、3カ月ぶりに訪朝し、停滞した米朝交渉が再び動き出した。ただ、トランプ米政権は「行動対行動」を求める北朝鮮にペースを奪われつつあり、中国やロシアに加え、韓国の文在寅政権も北朝鮮擁護を鮮明にするといったさまざまな壁が立ちふさがっている。

1つ目の壁は交渉相手をめぐるものだ。外交実務者同士による具体的非核化措置の協議を望む米側に対し、北朝鮮はいまなお情報・工作部門トップの金英哲朝鮮労働党副委員長を交渉責任者に据えている。

 8月下旬に予定されたポンペオ氏の訪朝が急遽(きゅうきょ)、中止になったのも金英哲氏の「好戦的」書簡が原因だと伝えられた。ポンペオ氏と金英哲氏の7月の会談も平行線をたどっており、今回のように金正恩党委員長と直談判しなければ何も決まらないという外交ルートの機能不全が露呈している。

 対米非核化協議の実務責任者であるはずの崔善姫(チェソンヒ)外務次官は平壌を空けて中露を訪問。8、9日にはモスクワで中露の外交責任者との協議が見込まれ、中露との連携を強め、米国を牽制(けんせい)する構えを見せている。

 最も大きな壁は、北朝鮮が自ら主導する段階別の非核化措置に固執し、非核化のロードマップ(工程表)を描くのに必須とされる核物質や施設リスト提出を拒み続けてきたことだ。

 韓国の文大統領は北朝鮮の立場を擁護してきたが、康京和(カンギョンファ)外相も米紙のインタビューで、北朝鮮への核リスト提出要求を先送りするよう米国に提案。北朝鮮が米国の相応の措置を条件に寧辺(ニョンビョン)核施設の廃棄の用意を表明したのに合わせ、米国が先に朝鮮戦争終戦宣言など信頼醸成措置を取る必要性を訴えた。北朝鮮の主張と軌を一にしており、南北が9月の首脳会談でこうした非核化の進め方で一致を見た可能性がある。

 中露に加え、韓国まで段階的措置を援護する中、金正恩政権が自らの主張を正当化し、2回目の米朝首脳会談が実現したとしても非核化交渉自体は終着点が見えないまま、延々長期化する恐れが拭えない。(ソウル 桜井紀雄)







【感想】

米政権は、好景気維持している経済状況と北朝鮮問題での進展、更には大部分の公約を実行した実績をアピールして、中間選挙を乗り切ろうとしている。トランプ大統領は、中国・北朝鮮・韓国をひとまとめに扱い、貿易関税で中国が根を上げるまで北朝鮮が暴発しなければ、御の字とみなそうとしている。北朝鮮は米本土に届く核ミサイルは持っていない。日本を射程に収める核ミサイルは存在しても、日米安保核の傘があるから金正恩が破滅に至る自殺行為はしないだろうと読んで泳がせている。それよりも中国の脅威の方が切実だと判断した。文在寅政権は、そもそもまともに相手にしていない。2回目の米朝首脳会談での成果は、誰も期待していない。それでも開催するということは、将来、中国の力が弱まった時に、アメリカ陣営に寝返りを誘う条件を極秘に提示するつもりであろうか。





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