ベネズエラで大衆デモが独裁者を追い詰める

ベネズエラで大規模デモ 野党、政権退陣に向け圧力

https://www.sankei.com/smp/world/news/190203/wor1902030006-s1.html

南米ベネズエラ全土で2日、暫定大統領就任を宣言した野党連合出身のグアイド国会議長が呼び掛け、反米左翼マドゥロ政権の退陣を求める大規模デモが実施された。野党支持者らの結束を内外に示し、政権にさらなる圧力をかける狙い。 ソーシャルメディアには2日までにビデオ映像が投稿され、ベネズエラの空軍少将がグアイド氏を暫定大統領と認めると宣言した。「軍の90%はマドゥロ氏を支持していない」と主張した。

 一方、ペンス米副大統領は1日、ベネズエラ情勢について演説し「独裁政権を完全に終わらせる時が来た。今は対話ではなく行動の時だ」と述べた。社会混乱の高まりを背景にマドゥロ大統領への退陣圧力が国内外で強まっている。

 首都カラカスでは複数の出発点から、野党支持者が多い地区に向けて参加者が行進した。2日はマドゥロ氏の前任者の故チャベス氏が1999年に大統領に初就任してから20年の記念日で、政権支持者らもカラカス市内でデモ行進した。(共同)







【感想】

数十万人が集う圧巻の大規模デモである。国民はインフレで飢えマドゥロ独裁政権への不満は頂点に達した。軍もアメリカもデモを支援している。世界最大の原油埋蔵量を誇りながら経済破綻しているベネズエラには各国の思惑が絡む。ネオコンに仕掛けられたアラブの春では民主化からは程遠く、当該国の状況を悪化させた。マドゥロ独裁政権に人権の意識はなく、ボリバリアン国家警察特別行動部隊が毎年5千人以上の国民を暗殺し、その手法をキューバが支援している。国の窮状を救おうとグアイド氏が立ち上がり、国民はデモで支持を表明した。米軍も臨戦体制で注視している。中国は債権が焦げ付かないか不安を抱いている。日本共産党内政干渉だと無責任な批判をしている。政情不安定なベネズエラのデモが、今後どのような影響を世界に与えるのか注目される。





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