一般教書演説はアメリカ政治の祭り

【一般教書】トランプ氏、厳しい批判回避「中国を責めない」

https://www.sankei.com/smp/world/news/190206/wor1902060045-s1.html

【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は5日の一般教書演説で、中国との貿易協議の現状について「新たな通商合意に向け作業を進めている」と説明した。合意には「真の構造改革が含まれなければならない」と述べたが、「中国を責めない」として厳しい対中批判は避け、3月1日が期限の交渉取りまとめに力を入れる意向を示した。

 「米国の雇用と富が盗まれるのは終わりの時だと中国にはっきり伝えている」
 トランプ氏はそう語り、中国による知的財産窃取や米企業への技術移転強要の是正を、協議で重視していることを明らかにした。
また、トランプ氏は、中国が抱える巨額の対米黒字の解消を米政府が求めており、「多大な敬意を抱いている中国の習近平国家主席」と課題解決に向けて話し合う意向を示した。

 米中両政府は昨年12月の首脳会談で、今年3月1日までの協議期間中は制裁強化を凍結することで合意した。その後、次官級と閣僚級の協議をそれぞれ開催。米政権は中国が合意事項を順守する仕組みを導入するよう迫っているとされる。
 対中交渉の責任者である米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、「すべきことはまだ多くある」と述べ、双方に隔たりが残っていることを示唆していた。

トランプ氏と習氏は、閣僚レベルで積み残した問題をトップ交渉で妥結させるため、月内にも首脳会談をする可能性が出ている。ライトハイザー氏が近く訪中する観測も浮上しており、米中の協議は急ピッチで進んでいる。2020年大統領選で再選を目指すトランプ氏は、北米自由貿易協定(NAFTA)改定や、対中協議などで成果を取りまとめる必要があることから、中国との合意を急いでいるとの指摘もある。








【感想】

今回初めて、アメリカ大統領による一般教書演説を全編視聴した。多数のゲストが招かれ格調高いショーとなっていた。民主党との対立を内包しつつも、全米国民が、自由で偉大なアメリカを共に誇る感覚を共有するセレモニーであった。国境の壁では、妥協しない姿勢を示した。米朝首脳会談を27日・28日にベトナムで開催すると発表した。ただし、上記の記事を読むと習近平ベトナムに乗り込むことも考えられる。ペンス演説ほど強烈ではないが、中国に米国の雇用と富を盗ませないと宣言し、構造改革が必要だと踏み込んだ。他には、中絶問題への言及もあった。女性の選択の権利の問題ではなく、生命の問題である。また、全体的には、以前の指導者が良くなかったので状況が悪化したが、自分がこんなに改善したと実績を誇り、再選を意識したパフォーマンスもあった。全員が立ち上がって拍手する場面もあり、アメリカの国民性を反映した政治における「祭り」であると言う印象を持った。





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