米中首脳会談に向けた激しく不気味な駆け引き

米中首脳会談、4月ずれ込みも

https://www.sankei.com/smp/economy/news/190309/ecn1903090014-s1.html


【ワシントン=塩原永久】米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は8日の米CNBCテレビで、「米中首脳会談は今月下旬か来月上旬になるかもしれない」と話した。両国は電話やテレビ会議で貿易協議を続けているが「会談日程は固まってない」といい、協議の決着を目指す首脳会談が4月にずれ込む可能性に言及した。

 トランプ米大統領は8日、「米国にとってとても良い取引にならなければ合意しない」と指摘。協議は「うまくいっている」としながらも、今後の交渉進展を見守る姿勢を示した。

米国は協議の中で、中国が構造改革を確実に実行するよう要求。合意文書に強制力を持たせる「検証」や「罰則」の仕組みを盛り込むよう迫っている。合意破りには懲罰的に「制裁措置を実施する」(ライトハイザー通商代表)構えだ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、これに関連して中国側には、米国による制裁発動を容認する「不平等条約」に合意することへの反発がある。

 また、先月末の米朝首脳会談が物別れに終わったことで、中国指導部にトランプ氏との首脳会談実施への疑念が浮上している。会談の場で、中国の習近平国家主席が「米側の要求をのむのか、要求を拒否してその場を去るのかを迫られる恐れ」があるためだという。








【感想】

検証や罰則の謳われた不平等条約に合意して覚書に調印することは、中国人民にとって、三跪九叩頭の礼を強要される様な抵抗感がある。アヘン戦争のような屈辱の時代になりそうだ。馬渕先生によれば、グローバリストが中国から搾取するのに共産党体制は都合が良く、用地確保も環境問題も強権で押さえ付けられる。中国には地下資源がないので、低賃金で大量な労働力を搾取するために、故意に技術を盗ませて世界の工場に育てた。ところが今や、人件費は高騰し、世界の覇権を狙う野心をのぞかせ、グローバリストにとって中国の魅力は失せてしまった。そのため、グローバリストは、ソ連を崩壊させたように、中国に対しても店じまいを始めた。もしも中国経済でチャイナショックが起きると、依存度の高い韓国経済は直撃を受ける。サムソンが倒れると韓国経済は終わりである。トランプ政権にとり、現状維持は悪い選択肢ではない。中国国内には、全ての責任を習近平に押し付けて失脚を狙う動きもある。米中首脳会談に向けて、激しく不気味な水面下での駆け引きが行われている。




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