台湾の蔡総統が中国軍機侵入に挑発排除を命令

台湾・蔡総統、「挑発排除」を指示 中国軍機侵入で

https://www.sankei.com/smp/world/news/190402/wor1904020014-s1.html

台北=田中靖人】台湾の蔡英文総統は1日、中国軍機が前日に台湾海峡の中間線を越えて台湾本島側に侵入したことを受けて「国家安全会議」を開き、中国の挑発行為に対し「直ちに断固とした排除行動を取る」よう軍に命じた。2日付の台湾各紙が報じた。

 蔡氏は1日、総統府で開いた軍幹部との式典でも、中国当局に対し「意図的な挑発やもめごとを起こして台湾海峡の現状の破壊を試みることをやめよ」と呼びかけた。

 台湾メディアによると、中国軍機が中間線を越えるのは、2011年に米軍機を追跡中のスホイ27戦闘機2機が約2分間、越境して以来。今回の侵入は台湾の離島、澎湖諸島に冬季には配備しない台湾空軍の戦闘機部隊が進駐した直後で、台湾側は防空態勢の反応を測るための意図的な侵入とみている。

中国軍機の侵入を受け、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のメンソール報道官は中央通信社の取材に対し「北京は強制的な脅迫を停止すべきだ」と批判。日本の菅義偉(すが・よしひで)官房長官も1日午後の記者会見で「台湾海峡の平和と安定は地域、世界にとり重要であり、関連動向は注視していく」と述べた。








【感想】

中国の挑発に蔡英文総統が反発した。習近平が台湾への軍事侵攻もあり得ると発言すると、それまで統一地方選の敗北で低迷していた蔡総統の支持率が急上昇した。台湾は、事実上の独立国でありながら、中国が一方的に主張する第一列島線の内側に位置し、成り立ちの経緯や言語文化で中国にとって、特別な存在になっている。アメリカは台湾旅行法や武器供与、そして米国在台協会への海兵隊増強で台湾重視を明確に打ち出している。日本にとっても安全保障上の観点から朝鮮半島よりも台湾の方が重要と言える。中台関連の事案に対して官房長官がコメントを出すことは異例であり時代は変化している。経済と文化の交流と同様に政治と軍事の面でも連携を強化すべきである。来年の総統選では国民党候補を抑えて、民進党蔡英文vs頼清徳で世論を盛り上げるハイレベルの選挙戦を期待したい。






by ロード





クリックして応援してね。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村