沖縄補欠選挙で沖縄独立の危険性の芽を摘め

【沖縄取材の現場から】自民党本部に反旗翻した沖縄県

https://www.sankei.com/smp/premium/news/190409/prm1904090007-s1.html

沖縄県で、9日告示の衆院沖縄3区補欠選挙(21日投開票)をめぐり、異変が起きている。自民党沖縄県連が党本部や首相官邸に「反旗」を翻しているのだ。きっかけは、昨年9月の県知事選にさかのぼる。
 「党本部(官邸)主導と言われた選挙方式で、辺野古移設問題を封印し、経済振興に特化した政策、訴えは、全国一景気が良いといわれる県内景気の前に効果がなく、情勢判断の誤り感が否めなかった」
党本部や官邸「情勢判断誤り」

3月23日の県連大会に提出された知事選の総括文書は、党本部や官邸に対する批判のオンパレードだった。
 知事選は、同県宜野湾(ぎのわん)市の米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設する計画を左右するだけに、自民党は党を挙げて推薦候補の佐喜真淳(さきま・あつし)前宜野湾市長(54)を支援した。二階俊博幹事長(80)や菅義偉(すが・よしひで)官房長官(70)ら大物が相次いで沖縄入りし、党所属国会議員も先を争うように駆けつけた。

これが裏目に出たというのが県連の見方だ。知事選の総括では「国会議員や秘書らを大量動員し、関係企業等への働きかけを徹底したが、そのたびに動員や対応で振り回されるとして、県連に苦情が多数寄せられた」と批判した。
 県連内部には「知事選に負けた後に、責任を党本部に押しつけるのはおかしい。県連こそが反省すべきだ」(県連会長経験者)という声もある。
 しかし、党本部への不満は選挙期間中からくすぶっていた。自民党を支持する企業幹部は「入れ代わり立ち代わり自民党議員が訪問して仕事にならない」と悲鳴を上げていた。

ある現職閣僚は沖縄に入った後「それで私はどこを回ればいいのか?」と聞いて周囲をあきれさせた。陣営関係者は「よほどの客寄せパンダでない限り、自分がパイプを持つ業界の関係者をあらかじめリストアップしておくものだ」と憤る。
 応援に入った議員が街頭演説する場合、動員を求められたことも関係者を閉口させた。ある大物政治家が街頭演説を行うため、500人を集めた陣営関係者は「何回も何回も動員させられると支持者も逃げてしまう。500人の街頭をやるたびに500票失うような感覚だった。街頭は客を呼べる小泉進次郎党厚生労働部会長(37)だけでいい」と振り返る。

総括文書は「党本部(官邸)の沖縄県民の機微な感情の理解不足が表れた戦い方となった」とも言及している。県内経済が好調な中で振興策を訴えても効果がないという文脈での指摘だが、「理解不足」はこれにとどまらなかった。
 「町中に英語があふれている。これはものすごい強みだ!」
 昨年9月19日に名護市で行われた集会では、文部科学省宮川典子政務官(40)がこう強調した。同席した県内のある首長は「英語があふれているのは米軍基地があるからだ。保守層でももろ手を挙げて米軍基地を歓迎している人は多くないんだから、選挙には逆効果だ」と顔をしかめた。

首相も菅長官も「応援不要」
 こうした反省もあり、県連は3区補選を地元中心の態勢で臨む。選対幹部は「街頭演説は安倍晋三首相(64)も菅氏も呼ばない」と言い切る。総括文書では「政府追随といわれている自民党県連から脱却」するとまで言い切った。
 背景には「知事選や国政選挙で官邸が関与する度合いが年々強まっている」ことが、選挙戦に悪影響を与えているという認識がある。例えば、稲嶺恵一(85)、仲井真弘多(79)両元知事の選挙戦では、県庁OBがホテルの会議室を借り切って有権者に電話攻勢を行っていたが、そうした態勢は昨年9月の知事選ではなかったという。

「政府追随」は、共産党社民党などでつくる「オール沖縄」陣営が自民党候補を批判する際の決まり文句だ。
 3月3日にうるま市で開かれたオール沖縄系候補の屋良朝博(やら・ともひろ)氏(56)の集会では、後援会長を務める仲里利信元衆院議員(82)が3区補選について「国対琉球国だと思っている」とあおった。自民党県連が政府依存からの脱却を強調するのは、選挙戦を「中央と沖縄の戦い」の構図にしたいオール沖縄の戦術を封じる狙いもある。

こうした県連の「中央離れ」は、選挙戦で訴える政策にも影響を与えている。
 知事選で、自民党推薦の佐喜真氏は辺野古移設について明確な立場を示さなかった。県連関係者は「党本部・官邸からの指示だった」と明かす。昨年2月の名護市長選などでは辺野古移設に対する考えを明示せず、経済振興に力点を置いた戦術が奏功していた。しかし、知事選では、これがオール沖縄陣営からの攻撃材料となった。
 「普天間の危険性の除去を考えたときには、いま進んでいる辺野古に移すということが現実的な問題だ」

 3区補選で自民党から出馬した島尻安伊子(あいこ)元沖縄北方担当相(54)は3月7日の事務所開きで、こう言明した。政策発表を行う前の宣言に、選対幹部は「このタイミングで言うとは思わなかったのでびっくりした。でも、これでみんなもすっきりする。有権者に説明しやすい」と歓迎した。
 態勢も政策も一新して選挙戦に臨む自民党県連。注目の補選は、21日に審判が下る。
那覇支局長 杉本康士)







【感想】

オール沖縄が画策している「中央vs沖縄」の構図の選挙戦にしてはならない。あくまでも「沖縄保守vs沖縄左翼」の選挙戦とし、沖縄保守の勝利を願っている。ところで、沖縄には米軍基地があるから、沖縄独立問題は杞憂だと思っている日本人が大半でしょうが、シナリオを聞くと背筋が凍る。そのシナリオは次の通りである。県民投票で沖縄独立派が勝利し、沖縄独立を宣言する。すかさず、国連と中国が沖縄独立派を承認する。その後、日本政府も県民投票の結果を踏まえて消極的に承認することになり、それにより自衛隊と米軍が駐留する根拠はなくなり撤退することになる。そしてある日突然、テレビと携帯が使えなくなりネットが遮断され、フェイク情報が流されると同時に国籍不明の武装集団が現れ、反対派を弾圧する。なお、このシナリオは実際にクリミアで実行され半日で制圧された。今回の補欠選挙が直接、沖縄独立に結びつくわけではないが、沖縄左翼の勢力拡大を許し続けると、沖縄独立の可能性が生じて来ることを忘れてはならない。





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