拉致問題解決の前に日本人妻帰還問題を進展させよう

首相、日朝首脳会談「条件つけず話し合いたい」 拉致解決へインタビューで決意

https://special.sankei.com/a/politics/article/20190502/0001.html?_ga=2.97539423.1719814030.1554732884-265623317.1434456729

 安倍晋三首相は1日、産経新聞の単独インタビューに応じ、日朝首脳会談について「条件をつけずに金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会って、率直に、虚心坦懐(たんかい)に話し合ってみたい」と早期実現に意欲を示した。北朝鮮による日本人拉致問題の解決が長引く中、強いメッセージを発することで事態を動かす決意を示した形だ。

 首相は「5人の拉致被害者の帰国以来、1人の拉致被害者の帰国も実現していない。問題解決に向け当初から取り組んできた政治家として痛恨の極みだ」と述べた。その上で「国際社会との連携と同時に、わが国が主体的に取り組むことが何よりも重要だ。日朝の相互不信の殻を打ち破るためには私が金氏と直接向き合う以外ない」と明言した。









【感想】

金正恩にとり、米朝も露朝も交渉は不発となり、いよいよ日本に声が掛かる機運が高まってきた。安倍首相も意欲を示す日朝首脳会談の主要議題は拉致問題である。拉致には、縄で縛り猿ぐつわをし麻袋に入れて連れ去るハード拉致もあれば、主体思想サークルのメンバーを言葉巧みに誘って訪朝させるソフト拉致もあり、情報公開されない状況では切り分けは困難である。言うまでもなく、拉致問題は国民の生命と生涯と国家主権に関わる重大問題であり必ず解決しなければならない。ただ、交渉には相手があり、先代の犯罪行為とはいえ、簡単に国家の恥部をさらけ出すとは考えにくい。ならば、拉致問題を解決するためのステップとして、もう少しハードルの低い問題を平行して手掛けることも有効な交渉手法ではないだろうか。ソフト拉致に近い日本人妻帰還問題は、「自己決定で訪朝し生活している日本人妻の中で希望する者の帰還を認める」と北朝鮮政府としても、言い訳し易いのではないだろうか。日本人妻帰還問題が拉致問題の完全解決の呼び水となることを期待したい。






by ロード




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