中朝首脳会談、成果のない空虚な政治ショー

中朝首脳会談、北朝鮮の“低頭”は本物か

https://www.sankei.com/smp/world/news/190621/wor1906210025-s1.html

【北京=藤本欣也】中国の習近平国家主席の就任後初めてとなる北朝鮮訪問が終わった。中国の国家主席としても14年ぶりとなる今回の訪朝だったが、滞在時間は27時間余り。実に慌ただしい国賓訪問だった。

 中国国営中央テレビを通じて訪朝の映像は随時流れたが、目を見張ったのは北朝鮮側の腰の低さだ。習氏と握手する際、軍人を除き、みな一様に頭を45度下げてから手を差し出した。

 対等な国家相手とは思えない、まるで宗主国の指導者を迎えるような接遇ぶりだった。トランプ米大統領や韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領との格の違いを映像を通じて国際社会に見せつけた形だ。

もちろん、金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は計算の上だろう。今、習氏が最もほしいものは何かをよく知っている。28日から大阪で始まる20カ国・地域(G20)首脳会議の場でトランプ氏と渡り合うためのカードだ。

 訪朝中、笑みの絶えなかった習氏だが、内実は米中対立、香港の混乱など難題を抱え、苦境に直面している。共産党の重要会議「北戴河(ほくたいが)会議」を8月に控え、G20で各国首脳にやり込められるわけにはいかない。

 「今回、中国から人道支援や石油供給を受ける見返りに、寧辺(ニョンビョン)以外の核施設の査察を受け入れたのでは」(北京大の朝鮮半島専門家)との見方もくすぶる。

 金氏は大阪に向かう習氏にどんな土産を持たせたのか。北朝鮮のことだ。“低頭ポーズ”だけだった可能性もあるかもしれない。その中身は間もなくわかる。









【感想】

アメリカにとり、イラン問題は一触即発であり、米中貿易戦争は第4弾追加関税を控えて、喫緊の課題となっている。これらに比べて、北朝鮮問題の優先順位は明らかに低い。金正恩トランプ大統領の気を引こうと習近平カードを切ったが、どれ程の効果があったかは疑問である。現時点では、瀬取りを監視するレベルであるが、緊迫度が高まれば、臨検となり、軍事衝突一歩手前となる。もともと米軍有利の軍事状況は、更に差が開いた。ソウルにあった司令部は家族ごと平沢に南下させ、極小型核爆弾の開発も完了した。一方、習近平はG20でトランプ大統領と会談し、貿易関税・ファーウェイ・香港デモを議題にされる。ここを上手く乗り切らないと夏の北戴河会議で失脚もあり得る程の苦境に立つ。





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