香港デモに関わる、発端・理由・推測・陰謀

政府は破壊活動を待っていた? 香港暴徒化に渦巻く臆測

https://www.sankei.com/smp/world/news/190702/wor1907020036-s1.html

【香港=藤本欣也】中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐり混乱が続く香港で、若者が立法会(議会)を一時占拠した事件は社会に衝撃を与えた。6月以降の大規模デモにより、政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の辞任などを求めてきた民主派陣は「環境が悪化した」と懸念を強めている。

 香港中心部にある立法会。出入り口付近の分厚いガラスは大破し、若者らが突入する際に加えた力の大きさを物語っていた。

その粉々に割れたガラスを民主派の元立法会議員、李卓人氏が見つめていた。

 「政府は若者らを阻止することができたのに阻止しなかった。世論の流れを変えようとしたのだろう」

 李氏が指摘するのは、1日午後9時すぎ、若者らが数時間かけてようやくガラスを割り、立法会内への突入を始めたときのこと。建物内で警備に当たっていた数百人の治安部隊はなぜか屋外に撤収していた。

 侵入してくる若者に対しいつものように催涙ガスを使えば阻止できたのに、なぜそうしなかったのか-との疑問は少なくない。

これについて、香港政府は「被害が拡大するのを避けた」などと説明しているが、「政府は若者らが立法会内で破壊活動を行うのを待っていた」というのが李氏ら民主派の見方だ。

 また、別の疑問として浮上しているのが「なぜ一部の若者は暴発してしまったのか」という点だ。

 2014年の香港民主化運動「雨傘運動」の際も、一部若者の過激な行動が市民の批判を招いた。平和的な運動の継続が市民の支持獲得に重要なことは若者も認識していたはずだった。

これについて李氏は「林鄭氏が若者たちの要求を全く聞き入れない状況に失望した末の行動だった」と説明する。

 香港メディアによると、「自分は死んでもいい」と考えた若者たちが先頭に立ったという。治安部隊と衝突し自分たちが犠牲になることによって事態を打開しようとしたわけだ。

 これに関し、民主派の重鎮で元立法会議員の李柱銘氏は「大きな運動があるときは共産党の人間がその中にいるものだ」と指摘し、中国共産党の工作活動である可能性も捨てていない。

 民主派陣営の香港紙、蘋果日報は2日付社説で、逃亡犯条例改正案の撤回などを求める市民運動について「環境が悪化したことで持久戦の準備をしなければならない」と訴えている。








【感想】

香港デモが暴徒化して、誰が得をしたかを考える。鎮圧の口実を得た北京政府が得をして、弾圧される危険性が高まった香港民衆が損をした。ところで、香港デモの表面的な原因は、香港のカップルが台湾に旅行し、彼氏が彼女を殺し、香港に帰って来て彼女のキャッシュカードで現金を引き出した。香港から台湾への犯罪人引き渡し協定がないので、香港で裁くと、ただの窃盗犯になる。建前上、中国と台湾は同一国なので、逃亡犯条例を改正して、彼氏の身柄を北京に引き渡せば、窃盗犯ではなく殺人犯として裁くことができるというロジックが北京政府の言い分である。けれども、香港民衆にとっては、逃亡犯条例が改正されると、北京政府に都合の悪い香港人は勝手に逮捕され、北京に引き渡されて拷問を受け投獄される立場になるという不安が、大規模デモの発端となった。ここで、習近平政権が逃亡犯条例の改正を香港に迫った本当の原因は、以下のように推察される。米中貿易戦争で中国経済が弱体化し、人民元暴落の危機が近づいた。中国の富裕層は不正蓄財した人民元を海外に逃がそうと、金融の拠点である香港に人民元を移し、米ドルなどに換金して送金している。習近平政権は人民元を逃さないよう、香港で疑わしい行動をとる人物を拘束するため、逃亡犯条例の改正を急がせた。以上が憶測である。更に、香港デモの暴徒化では、習近平による陰謀説も出ている。





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