令和初の国政選挙第25回参議院選挙を終えて

改憲勢力3分の2届かず 与党は改選過半数確保 1人区は自民22勝

https://www.sankei.com/smp/politics/news/190722/plt1907220054-s1.html

令和初の国政選挙となった第25回参院選は21日、投票が行われ、即日開票された。自民、公明両党は改選124議席過半数(63議席)を確保したが、自公に日本維新の会などを合わせた憲法改正に前向きな「改憲勢力」は国会発議に必要な3分の2(非改選議席と合わせて164議席)には届かなかった。

 自民は前回の平成28年参院選の56議席以上となり、6年半を超えた安倍晋三首相(自民党総裁)の政権運営は信任された形となった。首相は21日夜のNHK番組で「国民は安定した政治基盤のもとに政策を進めていけという判断をしたと思う」と述べた。自身の党総裁4選は「全く考えていない」とした上で、北朝鮮による日本人拉致問題の解決やデフレ脱却に取り組む考えを示した。

参院選後初の臨時国会は8月1日召集の見通しで、参院の新正副議長を選出する。首相は9月に内閣改造と党役員人事を実施する方針だ。

 立憲民主、国民民主などの野党5党派が候補を一本化した32の改選1人区は自民の22勝10敗で、自民は前回の28年参院選の21議席を上回った。一方、接戦を演じた秋田、山形、新潟、滋賀などでは落選した。

 自民は改選複数区の北海道、千葉、東京で2人が当選したが、広島では現職の溝手顕正国家公安委員長が落選し、改選2議席を独占できなかった。

公明は候補を擁立した7選挙区全てで当選確実となり、比例を合わせ改選11議席を上回った。

 立民は改選9議席から倍以上の議席獲得が確実な一方、国民は改選8議席を割り込む公算が大きい。維新は改選7議席を上回り、共産党は横ばいの見通しだ。

 政治団体「れいわ新選組」は比例で1議席以上の獲得が確実となった。政党要件を持たない政治団体が比例議席を得るのは13年の非拘束名簿式導入以降、初めてとなった。

 投票率(選挙区)は共同通信社の午後11時現在の推計で49・19%となった。過去2番目の低水準の50%程度になる可能性がある。








【感想】

とりあえず、安倍政権が改選過半数を確保して良かった。ミクロの頑張りが功を奏した。通常、増税推進vs増税反対で選挙をすると反対派が圧勝するが、今回は三党合意のくびきから野党が腰砕け、新聞は軽減税率の恩恵にあずかるため攻め切れず、財務省の術中にはまった。安倍首相が今後10年間税率を上げないと明言したことがせめてもの慰めであった。今回の参院選では、改憲、安全保障、年金、消費増税、多様な争点のピントが定まらず、盛り上げに欠けた国政選挙となった。次は、いつ衆議院解散総選挙となるかが焦点であるが、よほど海外で大事件でもない限り、9月に内閣改造、10月に消費増税、11月に大嘗祭なので、来年のオリンピック終了後の秋以降と見る。その時、総選挙の争点が憲法改正となることを願う。そしてその頃、消費増税の悪影響が景気低迷として顕在化するはずなので、景気対策も重要な争点になるだろう。また、ポスト安倍レースでは、派内から何名も落選者を出した岸田氏と、応援演説要請がほとんどなかった石破氏が脱落した。菅氏が頭ひとつリード、それを河野氏が追っていると見る。





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