エスパー米国防長官、訪日で取り上げた3つの課題

エスパー米国防長官 日本に有志連合参加説得と軍事協定維持に注力

https://www.sankei.com/smp/world/news/190807/wor1908070020-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】エスパー米国防長官が初訪日で取り組んだ課題は2つある。第1は、イラン沖のホルムズ海峡でのタンカー護衛に向けた米国主導の有志連合に日本が参加するよう説得すること。そして第2は、日本と韓国が結んでいる軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を韓国が破棄に踏み切ることのないよう日米が連携を強めるとともに、日韓関係の修復を図ることだ。

 エスパー氏は、ニュージーランドから日本に向かう専用機の中で記者団に対し、有志連合について「日本は(参加を)強く考慮すべきだ」と促した。

また、「航行の自由と商行為の自由に関心を抱く全ての国は、ホルムズ海峡およびペルシャ湾での監視活動への関与を真剣に考えるべきだ」とも述べ、中東からの原油に大きく依存する日本には参加の義務があるとの立場を示唆した。

 エスパー氏が一方で懸念するのは、東アジア情勢が緊迫の度合いを強める中で、日韓関係がこれ以上悪化していくことだ。

 韓国がGSOMIAの破棄に言及していることについて、エスパー氏は「協定は、北朝鮮をにらんだ日米韓の共同防衛のカギとなっている」と指摘し、「協定が維持されることを心の底から願う」と訴えた。

エスパー氏は今回の日韓歴訪を通じ、両国政府に対立の早急な解消と「北朝鮮と中国の問題への集中」を働きかける考えだ。

 こうした中、北朝鮮の度重なる短距離弾道ミサイル発射については、トランプ政権は微妙な立場に置かれつつある。

 エスパー氏は、北朝鮮が要求する米韓合同軍事演習の中止については「現時点で考えていない」と強調しつつ、「外交交渉の扉が開かれていることが重要だ。過剰反応はしない」とも述べ、米朝の非核化交渉の機運を維持するため、北朝鮮の動きを「監視」するにとどめていく立場を示した。

 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も6日、一連の発射は「ミサイルを完全運用できるようにするのが目的とみられる」と警戒感を示しながらも、「米朝首脳は、北朝鮮大陸間弾道ミサイルICBM)を発射しないことで了解ができている」と指摘するにとどめた。









【感想】

日本の石油の8割がホルムズ海峡を通過しているので、有志連合の話がなくとも、自国タンカーの護衛に赴くべきである。イランとの友好関係を損なうとの論調もあるが、安倍首相のイラン訪問時のタンカー攻撃に、イラン自身は無関係であると発表しているので、海賊対策の海上警備行動に遠慮は無用となる。艦艇が物々しいならば、哨戒機だけ派遣しても一定の効果は期待できる。また、韓国がジーソミア破棄をチラつかせながら、日本にホワイト国除外を解除するよう、アメリカに仲介を依頼することは筋違いである。禁輸措置ではないので、邪なことをしていなければ、過去3年間の輸出管理記録を調査して申請することで許可は下りる。この手続きをアジアの全ての国々は行っている。それから、北朝鮮のミサイル発射は、苦々しい行為ではあり、現時点でアメリカや日本を軍事攻撃する可能性は低いけれども、火急の事態に備えて、米韓合同軍事演習や日米共同訓練を怠ってはならない。但し、人民元やウォンが暴落して東アジア通貨危機となる危険性の方が、ミサイルの危険性よりも高い。






by ロード




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