米中摩擦が早期解消なら習近平は失脚

米中摩擦の早期解消に期待 大統領「長引けば有利」

https://www.sankei.com/smp/world/news/190816/wor1908160014-s1.html

トランプ米大統領は15日、米中貿易摩擦が長引くほど中国経済が弱まり、米国が強くなるとして「かなり短くなる感じがする」と記者団に述べ、早期解消に期待感を示した。ただ中国は米政権が来月1日に発動する制裁関税「第4弾」に反発しており、思惑通りに進むかどうかは不透明だ。

 トランプ氏は中国が「非常に取引をしたがっている」と強調し、9月の閣僚級協議は予定通り行うとの認識を示した。もし中国が制裁第4弾に対し報復すれば、「究極の制裁手段」で応じると牽制(けんせい)した。

一方、中国国務院(政府)関税税則委員会は15日、米政権による制裁第4弾について「必要な対抗措置を取らざるを得ない」とする声明を公表。「米中首脳会談の共通認識に反している」と批判した。米政権は一部製品の課税延期を発表したが、中国は報復する構えを改めて強調した。(共同)







【感想】

この記事を読む限り、来月1日に制裁関税「第4弾」は発動し、中国は「必要な対抗措置を取る」ことになり、トランプ大統領は「究極の制裁手段」で応じることになる。第4弾ではクリスマス商戦に影響が出る品目の選別は完了しており、それらの制裁関税は延期される。対抗措置は、レアメタル輸出規制や第4弾の引き金となった米国産農産物輸入制限以外に、中国にとって有効な手段は乏しい。究極の制裁手段としては、為替操作国認定による中国からの全輸入品に対して制裁関税45%への引き上げや、中国人民銀行のドル決済停止などを思いつくが、そうなると、窮鼠猫を噛むとなり、中国国内の不満を抑えるため、香港デモ武力制圧や台湾武力統一の暴挙に出ないとも限らない。トランプ大統領がいうように、短くするには、習近平政権が折れて妥協する必要があるが、それは習近平の失脚につながるため、習近平にとり、その道を選択することは難しい。





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