金正恩、金剛山韓国施設撤去指示

金剛山の韓国施設撤去指示 正恩氏「みすぼらしい」

https://www.sankei.com/smp/world/news/191023/wor1910230015-s1.html

北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長は、南北経済協力の観光事業が中断している東部の景勝地金剛山一帯を視察した。韓国側が設置したホテルなどについて「見るだけで気分が悪くなり、みすぼらしい」と述べ、韓国側と合意の上、全て撤去するよう指示した。朝鮮中央通信が23日伝えた。

 金正恩氏は「国力が弱いときに他人に依存しようとした前任者らの政策が誤っていた」とも非難した。事業を推進した父、故金正日総書記の業績を否定したとも取れる異例の発言だ。

金剛山観光は2008年に韓国人観光客が北朝鮮兵士に射殺される事件が起きて以来、中断。北朝鮮側は再開を強く要求していた。金正恩氏は今回、南北関係の停滞を受け、韓国抜きで金剛山観光の立て直しを図る考えを表明した。韓国の文在寅政権に揺さぶりをかける狙いもありそうだ。

 韓国統一省報道官は23日、「北朝鮮側の意図を確認中だ」と説明。韓国側事業主体の現代峨山は「観光再開の準備をしている中、当惑している」とのコメントを出した。金剛山観光は1998年に始まり、北朝鮮の貴重な外貨収入源となっていた。文政権は再開を模索してきたが、国連制裁や米国の反対が足かせとなり具体的進展はない。(共同)








【感想】

1週間前、金正恩は白馬に乗って北朝鮮で聖地とされる白頭山に登り、同行した側近に、雄大な作戦を計画中であると感じさせた。今回、金剛山の韓国施設撤去を指示し、前任者の政策を非難し、事業を推進した金正日の業績を否定したとも取れる異例の発言をした。そして、以下は私見である。金正恩は、女性関係が乱れ、実母を悲しませた父親金正日を軽蔑していた。彼は祖父金日成を尊敬していた。金正恩トランプ大統領との仲は悪くはないが、ミサイルを発射したり、実務者協議を決裂したり、揺さぶりをかけても、一向に制裁を緩和する気配はない。アメリカにケンカを売ると瞬殺されるので、それはできない。金剛山韓国施設撤去で突き放すポーズをとり、経済支援と食糧援助を暗に要求しても気付かれなければ、もはや韓国の利用価値なし。食糧難はジリ貧となり、タイムリミットが迫って来た。尊敬する祖父金日成の偉業であり、父親金正日のできなかった南進を、再び決行することを聖地白頭山で白馬に乗って決意した。GSOMIAが失効する11月23日以降は要注意である。





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