習近平は、国賓来日までに安倍首相の要求に応えよ

日中首相、習主席来日へ協力確認 安倍首相は尖閣に言及

https://www.sankei.com/smp/politics/news/191104/plt1911040017-s1.html

バンコク=原川貴郎】安倍晋三首相は4日午前(日本時間同日午後)、訪問先のタイのバンコク郊外で中国の李克強首相と会談し、来春に予定する習近平国家主席国賓来日に向けて協力していくことを確認した。北朝鮮の非核化をめぐっても意見交換し、国連安全保障理事会決議の完全履行が重要だとの認識で一致した。

 両首相の会談は昨年10月に安倍首相が日本の首相として約7年ぶりに訪中したとき以来、約1年ぶり。首相は6月の大阪での20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に習氏が出席したことなどに触れ「日中間の協力は確実に発展してきている」と述べた。李氏も昨年の自身と安倍首相の相互往来に関し「中日関係が正常な軌道に戻り、新たな発展を遂げることを後押ししてきた」と語った。

両首相は、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の早期妥結に向けた協力も確認した。

 一方で安倍首相は、中国公船による尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺での活動や北海道大の男性教授を含めた中国当局による邦人拘束事案などの懸案事項を挙げ、中国側の前向きな対応を強く求めた。

 日本政府は会談後、東シナ海問題に関し、李氏から「中国側の従来の立場に基づく発言」があったと説明した。邦人拘束への李氏の反応は「やりとりの詳細は控えたい」として説明しなかった。

 また、安倍首相は「逃亡犯条例」改正問題を発端とする香港の混乱について「大変憂慮している」と述べ、平和的話し合いによる解決を求めた。









【感想】

先日のペンス演説第2弾で、アメリカは国家方針として旗幟を鮮明にした。日本は核戦略上の安全保障をアメリカに依存し、外交ではアメリカと緊密に連携して歩調を合わせている。この基本方針から考えると昨今の財界人や親中議員の中国寄りの姿勢にアメリカ世論からも疑問視する声がある。バランスを取るように、即位礼正殿の儀の翌日に安倍首相は習近平の側近の王岐山に懸念を伝え、前向きな対応を求めた。しかし米民主党までも対中強硬路線で一枚岩となっているアメリカと比べると対中融和ムードの蔓延する日本との温度差は明白である。本日バンコクで中国No2の李克強と会談し、安倍首相側から、北大の邦人拘束、尖閣周辺の領海侵犯、北朝鮮ミサイル、香港デモ、での懸念を伝え、対応改善を求めた。国賓での来日を取り止めることは現実的でないとしても、対中融和に偏り過ぎて、アメリカとの信頼関係を損ねると大きく国益に反する。万一、国賓来日までに、邦人が解放されず、来日期間に領海侵犯があり、香港デモで武力行使となれば、日本政府は毅然とした姿勢を示さねばならない。





by ロード




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