中国が新型SLBMを実験 米全土を射程

中国が新型SLBMを実験 米全土を射程

https://www.sankei.com/smp/world/news/191225/wor1912250020-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・タイムズは24日、中国が米全土を攻撃できる核弾頭搭載可能な新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「巨浪3」の発射実験を22日に実施したと報じた。

 同紙が複数の国防当局者の話として伝えたところでは、SLBMは中国北部・渤海で潜航中の晋級戦略原潜から内陸部のゴビ砂漠に向けて発射された。

 米国は偵察衛星などによって発射を確認したが、成功したかを含め詳細は明らかにしなかった。

中国が巨浪3を発射したのは、昨年12月の初実験以降4回目。巨浪3の推定射程は約9千キロで、晋級原潜に搭載されている「巨浪2」の約7千キロに比べ、大幅に射程が伸びている。

 国防総省は、中国が巨浪3を2020年代初頭から建造開始予定の「唐級」新型戦略原潜に搭載されると分析している。









【感想】

懐かしいワシントン・タイムズによる記事であった。中国が潜航中の原子力潜水艦からゴビ砂漠に向けてSLBMの発射実験を行った。そもそもSLBMの存在意義とは、仮に米軍が中国全土に先制全面核攻撃をした場合に、残存兵力となる原潜SLBMによる報復核攻撃能力を保持することで抑止力とするためである。しかし、この前提はあり得ない。自由民主主義陣営にとって、SLBMよりも差し迫った脅威は、日本などに向けられて配備されたINF中距離核ミサイルであり、宇宙軍やサイバー部隊である。先日、宇宙分野で先行する中国軍に追いつくため、アメリカは宇宙軍を新設し、予算を確保し易くした。東アジアで中国のINFに対抗するミサイルを配備するとすれば、韓国や台湾への配備は困難なので、現実的には在日米軍しか選択肢はない。かつて、ソ連崩壊の時代にはSDI構想を打ち出して、軍事力で譲らぬ姿勢を示し、経済崩壊に導いた。では、中国崩壊のシナリオは、まず経済的デカップリング(分離)、そして人権弾圧問題で急所を突き、もちろん軍事力分野も譲らない。これら三ヶ所責めで、経済を弱体化し、内部崩壊を誘発させ、中国を分割して独立国家共同体を目指すと思われる。日本にとっては、米軍からのINFミサイル配備要請に対して、左翼の反対を抑えて、配備を受け入れる時期が天王山になると見る。





by ロード




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