香港デモ 求めるのは「5大要求」の完全実現

越年の香港デモ 求めるのは「5大要求」の完全実現

https://www.sankei.com/smp/world/news/200101/wor2001010024-s1.html

【香港=藤本欣也】香港で半年以上にわたり続く抗議活動が越年した。市民らが香港政府や中国共産党に求めているのは、「5大要求」全ての受け入れだ。

 5大要求とは、(1)逃亡犯条例改正案の完全撤回(2)デモを「暴動」と認定した香港政府見解の取り消し(3)警察の暴力に関する独立調査委員会の設置(4)拘束・逮捕されたデモ参加者らの釈放(5)行政長官選や立法会選での普通選挙の実現-である。

 さらに最近は、デモ隊を制圧する際に過度の暴力を振るっているとして「警察組織の解散」も要求している。

このうち、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例改正案」については、香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が昨年9月に完全撤回を表明。香港・中国当局がそれ以外の譲歩を拒否する中、昨年11月24日に香港区議会(地方議会)選が行われ、5大要求全ての実現を訴えた民主派勢力が85%の議席を獲得する圧勝を収めた。

 それでも林鄭氏は譲歩する姿勢を示していない。

 このため、「1月1日、政府に改めて民意を示そう」(13歳の男子中学生)などと、集会やネットを通じて元日デモへの参加が呼び掛けられていた。

 「一人一票」の直接選挙で行われた区議会選で、自らの意思を表明することができた市民らは「選挙の民主化」の必要性を再認識したようだ。この日のデモでも、親中派に有利な間接選挙が導入されている行政長官選や、今年9月に実施される予定の立法会(国会)議員選を、完全な直接選挙で行うよう求める声が多かった。









【感想】

昨年、香港デモは世界中の注目を集めた。しかし、及川幸久氏によれば、香港だけに限らず、スーダン・チリ・ボリビアなど世界中で、独裁政権に対して国民がデモで立ち上がった。旧宗主国がイギリスで一国二制度を国際社会に約束した香港は、特に脚光を浴びる象徴的存在となった。雑誌フォーリンポリシーは「政府はデモ参加者を殺すことはできても、デモを止めることはできない」と主張した。香港デモでは、SNSを駆使した変幻自在なデモ戦略で当局を翻弄したので、沈静化を免れデモ継続の要因となった。香港デモが注目されたことによる波及効果でウイグルの人権弾圧も日の目を見るようになった。デモ参加者の中には、拘束・逮捕され過酷な尋問や拷問で死に至った或いは死に至らされた者も多く、現実的には、5大要求の4番目を実現することは困難となっている。今年は、世界各地のデモの中でも、とりわけ香港で、アメリカやイギリスの後方支援を得て、普通選挙を勝ち取り、民衆が勝利したと実感できる基準を打ち立てれば、サタンの巣窟である中国共産党とディープステイトの崩壊の始まりになると思う。





by ロード




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