カールビンソンがゆっくり北上する理由

【山口敬之】 サイバーは以前から成功している。カールビンソンが遅く移動している理由。



【概要】(15分間と短いけれども濃密です。)

・ミサイル失敗の理由がサイバー攻撃だとして、その手口を推理した次のような説がある。まず、ミサイルの電子部品の輸入元企業を突き止め、ウイルスを仕込んだ電子部品を納入させる。そして発射時に誤作動させて爆破させる。

・2009年イランの核施設破壊は、アメリカのサイバー攻撃の成功例として断定されている。その手口は、諜報員がウイルスを仕込んだUSBメモリーを核施設に持ち込み、そこのパソコンに感染させる。施設の職員がそのパソコンを使用することで、
ウラン濃縮の遠心分離機を制御不能の異常回転にして全部破壊した。

・ミサイルには誤って自国に向けて発射した場合に備えてキルスイッチという自爆機能を持っている。この自爆装置を誤作動させる方法もある。

・将来、核を自国内に持つ事がリスクとなる時代が来る。スーパーコンピュータと人工知能が発達すればシステムに侵入して核爆弾を自爆させることができるようになる。

・米空母カールビンソンがゆっくり北上している理由はいくつもある。中国が北に圧力をかけている様子を見るため、南シナ海海上自衛隊と共同訓練をするため、米中首脳会談の後で北上を公表することが効果的と考えたため、周辺海域や海底の地形調査をし、この海域を空母が通過した実績を作るため、などの理由が考えられる。

・中国は北に対して石油という切り札を持っている。中国がアメリカに協力する理由はサード配備が関わっている。もしサードが韓国に配備されると、レーダー包囲網に中国ミサイル基地が入り動きが筒抜けなる。圧力をかける事と引き換えにサード配備を延期させる。

・トランプ大統領は、北の問題以上に米中関係を重視している。普通、南シナ海を空母が通過すれば、中国は激しく反発するが、北の問題があるから文句が言えない。シリアの時もそうだが、マティスとマクマスターの戦略は素晴らしい。

by ロード


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