日露首脳会談の表に出ない話

日露首脳会談が行われた。地方新聞を読むと、北朝鮮の核実験に関して、安倍首相は国際社会の一致した制裁の必要性を主張し、プーチン大統領は、対話による解決を強調していた。互いの考えが噛み合っていないという印象を与える報道であり、相変わらず、東西対立していた冷戦構造の延長線上でしか日露関係を見ることができない報道姿勢であった。


ウクライナ問題などで辛酸を味わったプーチン大統領にとって、危うくアラブの春がロシアの春に飛び火するところであった。アサドとはよく似た立ち位置であったため同情心もあった。ロシアゲートでは濡れ衣を着せられ、もしヒラリーが当選していたら戦争を吹っかけられるところであった。KGB出身のプーチン大統領は、一連の背後でグローバリストが暗躍していることはお見通しであった。


一方、安倍首相にとって、森友・加計で足元をすくわれそうになり、加憲による憲法改正案を公表すると、安倍降ろしが激しくなり、側近の不祥事も増加した。この手法は、トランプ降ろしと酷似していた。勘のいい安倍首相も、メディアを前面に立てて、地球規模で陰謀を企む悪の勢力の存在に気付いていた。


日露首脳会談は氷山の一角が報道されるだけで、機微で重要な内容は表に出ない。グローバリストの手先の北朝鮮がチンピラ行為をしているとの認識を共有する二人ではあるが、下手な方法を取れば、ロシアを中国側に渡しかねないため安倍首相も細心の注意を払った。双方の国内世論に配慮しつつ、トランプ大統領の計画に同調してもらえる道を探った。


水面下で、安倍首相は、プーチン大統領も受け入れやすい、北方領土における経済協力を提案し、見返りに、国連決議では拒否権を使わず、ロシアの影響下の国に賛成を促すこと、石油禁輸では抜け道とならず、海上封鎖した場合には抵抗しないよう依頼した。安倍首相は、プーチン大統領に、トランプ大統領が、仮想敵国と見なしている国は中国であり、ロシアゲート騒動で表立ってエールは送れないが、トランプ大統領はロシアを仲間だと思っていることを伝えた。プーチン大統領は、安倍首相の言葉を通訳から聞いて、静かにうなずいた。安倍首相は、腹黒い連中の陰謀に掛からぬよう注意しつつ、ロシアの発展に惜しみない協力をすると約束した。両首脳は、この友情が信頼できるものであることを確信し固い握手を交わした。いずれにせよ、今後の世界の行方に大きな影響を与える首脳会談となった。



http://www.at-s.com/sp/news/article/politics/national/399245.html




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