「すぐにシリアから出る」 トランプ大統領が米軍撤退に言及

シリア情勢

http://www.sankei.com/smp/world/news/180330/wor1803300034-s1.html

【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は29日、中西部オハイオ州で演説し、イスラムスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦のためシリアに駐留する米軍について、「私たちはすぐにシリアから出ることになる」と述べ、早期の撤退を目指す考えを示した。戦費を国内の公共事業に充てる考えを強調した発言で真意は不明だが、シリアのアサド政権を支えるロシア、イランを増長させる恐れがある。

米軍はIS掃討作戦で現地勢力を支援するため約2千人がシリアに駐留している。トランプ氏は1月末の一般教書演説でシリア、イラクでIS支配地域の「ほぼ100%」を解放したとしている。

 また、米軍が撤退した後のシリア情勢の処理に関しては「他者に引き受けさせる」と語った。

 「他者」が何を指すかは明らかにしなかったが、米政府はロシア、イランの影響力増大を懸念し、アサド政権と戦う反体制派勢力などを支援し、シリア内戦の和平協議に見通しが立つまでは米軍を留めるとしてきた。国防総省のホワイト報道官は29日の記者会見でシリア和平への取り組みが続く間は「安全と安定のため協力する」と述べた。





【感想】
このニュースが出たことは、裏を返せば、トランプ大統領北朝鮮問題解決に手応えを感じ自信を持ったと言える。そして、中東とりわけシリアの比重が上がった。記事内にある国内の公共事業は表向きの理由で、真意はプーチン大統領の取り込みを狙った秋波と思える。ロシアゲートなどがあるため、直線的に接近はできないが、一歩一歩慎重に近づき、ロシアと共に中国包囲網を形成し、中東問題を解決しようとしている。記事内の他者は、本音ではロシアであるが、表向きはクルドなど地元勢力と思われる。世界情勢が、この様に目まぐるしく変化してくると、ますます調整役としての安倍総理の役割や、中東に人脈が多く英語の堪能な河野外相の出番が世界的に注目を集めるようになる。森友文書にかまっている暇はないはず。




by ロード



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