過激なガザ抗議デモとシリア空爆の関連性

ガザ抗議デモへの武力行使に各国反発「虐殺だ」 米はイスラエル擁護「責任はハマスに」 

http://www.sankei.com/smp/world/news/180515/wor1805150055-s1.html

イスラエル米国大使館のエルサレム移転をめぐるパレスチナ自治区ガザでの抗議デモで多数の死傷者が出ている事態を受けて、中東諸国やフランスは14日、イスラエル武力行使を非難した。一方、米ホワイトハウスは同日、イスラエルの対応を擁護し、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスに責任があるとした。

トルコのエルドアン大統領はイスラエル軍の行動は「大虐殺」で、イスラエルを「テロ国家」だと非難。ユルドゥルム首相は「米国はイスラエルを支持している」とし、人道に対する罪の共犯だとした。トルコは米、イスラエル両国に駐在する大使を本国に呼び戻し、対応を協議するとしている。エジプト外務省は「武力行使を拒絶する」とした上で「実態の悪化はマイナスの結果」を招くと警告した。イランのザリフ外相はツイッターで「数え切れないパレスチナ人を冷酷に虐殺した」とイスラエルを非難した。

 また、フランス大統領府の声明によると、パレスチナ自治政府アッバス議長らと14日、電話で会談したマクロン大統領は「イスラエル軍による暴力行為を非難する」として「米国による大使館移転の決定は認めない」と述べた。

 一方、米ホワイトハウスのシャー副報道官は記者会見で、ハマスがデモを扇動し混乱を引き起こしたとの見解を示し「悲劇的な死の責任はハマスにある」と指摘した。デモ隊に発砲したイスラエル軍の行動については「自衛の権利がある」と擁護。大使館移転がイスラエルパレスチナ自治政府の和平交渉再開に悪影響を及ぼすことはないとし、「適切な時期」に和平計画が発表されると述べた。(エルサレム 佐藤貴生、ワシントン 加納宏幸、パリ 三井美奈)






【感想】

そもそもパレスチナ問題とは、第一次世界大戦でイギリスが同じ土地に対して、アラブ民族にはアラブの国を作ると約束し、ユダヤ民族にはユダヤの国を作ると二重約束したことが発端であった。土地争いが、民族対立を巻き込み、宗教紛争へと拡大して、イスラエルの背後にはアメリカのユダヤ勢力が付き、パレスチナ自治区には周りのイスラムアラブ諸国が応援した。今回の事件では死傷者が出たので、トルコは反発して大使を呼び戻した。イランは核合意破棄の影響もあって米・イスラエルを非難した。もしもロシアまで参加するとエゼキエル書予言となってしまう。スンニ派サウジアラビアは、シーア派のイランと対立しているので、紛争が拡大すれば、イスラエル側に付くことになる。トランプ大統領エルサレムを首都認定はしたが、アラブ側にも配慮した慎重な言い回しをした。私の見立てでは、中東で紛争を起こしたい勢力が、先月のシリア化学兵器使用疑惑を陰で操り、今回の過激な抗議デモを背後から支援したと見ている。




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