イージス・アショアの早期実戦配備を望む

イージス・アショアはイージス艦3隻分 メリット多いが… 政府は国民に丁寧な説明を

http://www.sankei.com/smp/politics/news/180723/plt1807230009-s1.html

地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」は、運用面でメリットが数多い。ただ、2基配備には総額6千億円以上を要し、1隻約1700億円のイージス艦3隻分以上に相当する巨額投資となる。それだけに、政府はその価値や必要性について、正面から国民に丁寧に説明する必要がある。

「敵基地攻撃を含む『懲罰的抑止』の整備に踏み出せない以上、コストをかけてでも『拒否的抑止』を追求するしか日本を守る術(すべ)はない。イージス・アショアはその典型だ」

 防衛省幹部はこう訴える。専守防衛の縛りがある日本の場合、懲罰的抑止は全面的に米国に委ねるしかなく、保有に向けた議論すらタブー視されているのが実情だ。このため、政府は拒否的抑止に当たるミサイル防衛能力で北朝鮮の脅威に対抗している。主力を担ってきたのが、海上自衛隊イージス艦だ。発射の兆候があれば日本海などに展開し、迎撃態勢を整える。

 ただ、その負担は重い。1隻につき常時約300人の乗組員が必要な上、時には数カ月におよぶ海上任務は過酷を極める。整備や燃料補給で帰港する間は、防空体制に隙間が生じるという課題も指摘されている。

 イージス艦の迎撃能力を陸上に配備するイージス・アショアは、こうした弱点を補うものだ。ミサイル探知や射程に優れた最新鋭のレーダーや迎撃ミサイルを搭載することで、2基で日本全土をカバーできる。迎撃システムの拡張が容易な点も利点だ。

 運用に要する人員も1チーム20人程度とされ、交代制を敷くことで24時間365日の警戒監視態勢も実現する。ミサイル防衛任務から解放されたイージス艦は南西諸島方面などに展開し、元来の任務であるシーレーン海上交通路)防衛に注力できる。

 イージス・アショアは、北朝鮮だけでなく中国の弾道・巡航ミサイルへの対応を念頭に置いた装備でもある。北朝鮮危機の陰に隠れているが、日本の安全保障上の最大の脅威は、不透明な軍備増強を続ける中国であることに変わりはない。

 巨額費用などを理由に、一部野党やメディアからイージス・アショア不要論も出ている。ただ、北朝鮮や中国の脅威に対抗する手段が他にない以上、国防上の不可欠な投資といえる。政府は費用縮減に努めるとともに、国民に正確な情報を開示し、理解を得る努力を重ねるべきだ。(石鍋圭)







【感想】

共産国家は、相手が強い場合には静かにしているが、相手が弱いと見ると侵攻したり威嚇したりする。早く、憲法9条を改正すべきであるが、それまでの間は、国防費を増額し、防衛力整備に努めることになる。イージス・アショアは多層BMDシステムの構築に有効である。300人必要な要員が20人で運用可能な点は大きな負荷軽減になる。自衛能力がなくなれば、国家主権を放棄したことに等しいという国民的コンセンサスを持つべきと考えます。




by ロード




クリックして応援してね。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村