強いアメリカと格下のカナダに対する中国の対応

中国が米車の報復関税を停止 米中貿易戦争で譲歩

https://www.sankei.com/smp/world/news/181214/wor1812140026-s1.html

【北京=藤本欣也】中国政府は14日、米国からの輸入車に対する報復関税について、来年1月から3カ月間停止すると発表した。現行40%の税率は他の輸入車同様、15%に引き下げられる。中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部の逮捕をめぐっては米中の対立が激化する一方、通商問題では中国側が譲歩した形だ。
 中国政府は「中米両国が相互尊重、相互平等、言行一致を前提に、あらゆる追加関税を撤廃する方向で協議を重ねていくことを望む」と表明した。
今月1日、アルゼンチンで行われた米中首脳会談では、中国が米国産品の輸入を大幅に拡大することで合意。会談後、トランプ米大統領ツイッターを通じ、中国が米国車の輸入関税の引き下げを受け入れたことを明らかにしていた。
 中国は市場開放の姿勢をアピールするため、7月1日から米国製を含む輸入車に課している関税を25%から15%に引き下げた。しかし同6日、米国の対中追加関税への報復措置として、米国車だけを対象に25%の関税を上乗せし、税率は40%となっていた。





【感想】

中国は、意地を張って報復関税で対抗したこともあるが、基本的には相手が強いアメリカであれば譲歩する。そして、相手が格下と見なしたカナダであれば、ファーウェイ幹部逮捕に対して、報復逮捕で人質を取ってしまう。民主主義国家では考えられない人権無視テロ国家ぶりを世界にさらした。ところで、かつての米ソ冷戦と現在の米中対立は、異なる構図と似ている方針がある。異なる構図では、米ソ冷戦時代には国家の威信を最重要視しクレムリンが一方的に譲歩することはなかった。米ソ間での貿易はほとんどなく、世界地図を二分するNATOワルシャワ条約機構が対峙し、各地で代理戦争が頻発していた。似ている方針は、レーガン大統領とトランプ大統領が立ち、軍事的に完璧な報復能力を維持しつつ、経済的に締め上げ、共産党政権を崩壊させる基本戦略を取ることになる。ソ連崩壊と同様に中国崩壊もソフトランディングとなることを願いたい。




by ロード



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