バレンタインから中国覇権主義まで

世界もビックリ「日本人の宗教観」 ハロウィーン、クリスマス、バレンタイン 楽しい行事いいとこ取り

https://www.sankei.com/smp/west/news/190208/wst1902080029-s1.html

14日はバレンタインデー。好きな人にチョコレートを贈ったり、自分へのご褒美にしたりする恒例行事だが、起源がキリスト教の宗教儀式であることはあまり知られていない。ほかにもクリスマスやハロウィーン、初詣など、信仰の有無に関係なく日本人に定着した宗教行事は数多い。特定の信仰を持つ外国人から驚かれることもあるが、背景には日本人の宗教観が大きく関係しているようだ。(浜川太一)

 ■チョコ市場活況

 今月1日、大阪市中央区高島屋大阪店。7階催会場には国内外から150以上のチョコレートのブランドが集結し、甘い香りを漂わせていた。

「バレンタインと宗教の関係? 全然知りません」。子供に贈るチョコレートを買いに訪れていた同市阿倍野区の和田世里子(せりこ)さん(40)は首をかしげた。

 日本チョコレート・ココア協会によると、バレンタインデーの起源は3世紀ローマに遡(さかのぼ)る。当時の皇帝は強兵策のため兵士の結婚を禁じたが、バレンタイン司祭が命令に反して大勢の兵士たちを結婚させ、その結果、皇帝の怒りを買い、殺された。この日が2月14日とされ、以来、バレンタインデーは司祭の死を悼む宗教行事になった。14世紀ごろからは、愛を告白し、贈り物をする日になったという。

和田さんは「夫の実家は寺だけど、クリスマスも祝うし、ツリーも飾る。バレンタインデーといい、日本人はいいとこ取りなのかも」と笑った。

 ■敬意が根底に

 京都市右京区の古刹(こさつ)、退蔵院(たいぞういん)。副住職の松山大耕(だいこう)さん(40)は、寺に生まれながら、中高はカトリック系の学校で学んだ経歴を持つ。
 学生時代に旅行したカトリック国のアイルランドで民宿の女性店主に自身の経歴を話すと「アイルランドで同じことをすれば、殺されても文句はいえないわよ」と責められたという。

当時はまだ若く反論できなかったが、その後、僧侶の修行を積む中で、日本人の宗教観の本質を理解していった。「日本人は何かを信じるというより、敬意を払う。宗教の違いに関係なく、大いなるものに対する敬意が根底にある」
 クリスマスやバレンタインなど、外国由来の宗教文化が数多く日本に根付くのも「古くから海外の文化を取り入れ、独自に発展させてきた日本らしい現象」だと好意的に捉える。

 ■「共有宗教文化」

 日本人の宗教意識を調べてきた帝京大の濱田陽(よう)准教授(比較宗教学)によると、日本人の宗教意識は、信仰を持っていない▽信仰を持っていないが、宗教心は大切と考える▽信仰を持っている-が、戦後一貫していずれも3割程度だという。濱田氏は「日本人には信じるか信じないかの二項対立だけではなく、その中間的な意識が存在する」とし、「この三極構造が、宗教的対立を避け、日本人の発想を柔軟なものにしている」と話す。

また濱田氏は、クリスマスや初詣などの文化を、信仰の違いに関係なく、誰もが親しめる「共有宗教文化」と呼ぶ。宗教には信者しか参加できない祭祀(さいし)など、共有が難しい側面がある一方で、信仰の違いに関係なく誰もが共有できる面もあるという。
 濱田氏は「グローバル化が進む現代、共有宗教文化は多様な文化を持つ人々が共存するためのクッション的役割を持ち、今後ますます重要になっていく」と指摘している。









【感想】

恥ずかしながら、バレンタインデーはチョコレート業界の商魂から生じたと思っていた。3世紀ローマで皇帝の命令に反して兵士を結婚させて、2月14日に殺されたバレンタイン司祭の死を悼んだ出来事に由来すると始めて知った。バレンタインデー以外にも、信仰の有無に関係なく日本人に定着した宗教行事は数多い。統一シックは、誕生すれば奉献式、その後、祝福結婚して、亡くなれば聖和式と律儀である。しかし、一般的な日本人は、誕生すれば神社にお宮参り、チャペルのある教会風のホテルで結婚式、亡くなれば読経の響く仏式の葬式と、宗教的には無節操に見える。この様な習慣は、日本人の寛容な宗教観に基づく。かつて、仏教が伝来した折、日本土着の神祇信仰(神道)と仏教信仰(日本の仏教)が融合して神仏習合(しんぶつしゅうごう)と相成った。この様に、本来、日本は外来宗教におおらかである。しかし、キリスト教は根付かなかった。その最大の理由は、当時の為政者が宣教師の陰に隠れた軍事征服計画を警戒したからである。その点では、無神論という宗教である共産主義は、本質的に暴力革命と虐殺主義という牙を巧みに隠して、日本社会に潜り込み根付いてしまった。これを許した最大の理由は、GHQがソ連スパイの巣窟だったからである。現在における共産主義の権威は中国にある。かつて、大衆は貧しいから共産主義に走るが、豊かになれば民主化するという幻想があり、ネオコンも含めてアメリカは中国を支援した。しかし、GDPでロシアも日本も抜き去って、中国は世界第2位の経済大国になったが、独裁色を強めた。2007年には、太平洋をハワイで分断して、西太平洋は日本も台湾も含めて中国が支配するという冗談のような提案をした。グローバリストにとっても中国は手に負えなくなった。アメリカも覇権争いで中国を叩き出した。民主党の方が、より強行であり、ジョージ・ソロスでさえ中国を批判している。ソ連崩壊の時は自由民主主義陣営との経済的なつながりはなかったので、日本の被害は小さかった。しかし、現在の中国経済は世界とつながっているので、崩壊時の被害は甚大となる。トランプ政権は、関税により中国経済との結びつきを弱めて時間稼ぎをし、崩壊時に備えて衝撃を緩和しているように思える。






by ロード





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