ノートルダム再建優先でデモ過激化

ノートルダム大聖堂 再建優先に不満噴出 パリで「黄色いデモ」暴走

https://www.sankei.com/smp/world/news/190421/wor1904210003-s1.html

 【パリ=三井美奈】パリで20日、マクロン政権に抗議する「黄色いベスト」のデモが行われ、路上のバイクや自転車が相次いで放火される騒ぎになった。火災で損壊したノートルダム大聖堂の再建で、フランスの大富豪が相次いで巨額寄付を表明したのに対し、「国内の貧困にも目を向けろ」と抗議する声があがった。

 政府の発表によると、この日のデモ参加者はパリで約9千人。南西部ボルドートゥールーズにも広がり、フランス全体で2万8千人がデモに参加した。デモ暴徒化を警戒して、全国で約6万人の警官隊が動員された。

大聖堂の再建では、自治体や外国企業からも支援表明が相次ぎ、報道によるとこれまでに寄付金の総額は約10億ユーロ(約1200億円)。20日には、再建支援コンサートがパリのアンバリッド(廃兵院)で開かれた。大聖堂は22日、火災発生から一週間を迎える。









【感想】

燃料増税に抗議して始まった黄色いベスト運動のデモは、一部で略奪する暴徒となりシャンゼリゼ通りの商店街などを襲った。火災で損壊したノートルダム大聖堂の再建に巨額の寄付金が集まると、やっかみもあって過激化した。2024パリオリンピックの準備は出足からつまずいている。このニュースを読んで、半世紀前の似たような話を思い出した。アポロ13がトラブルに逢い、世界中が宇宙飛行士を心配していた時、ベトナム戦争の兵士がつぶやいた。「俺たちが生死をかけて泥の中を這いずり回っている時、世界中は遠い月の世界の3人だけを注目している」格差社会が広がり、人々の心がバラバラになっている時、経済政策だけで解決しようとしても限界がある。そんな時こそ、人々は本質的なことに関心を持つようになる。






by ロード




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