北朝鮮大使館襲撃事件で自由朝鮮から逮捕者

逮捕者は反体制団体「自由朝鮮」メンバー スペインの北朝鮮大使館襲撃

https://www.sankei.com/smp/world/news/190420/wor1904200017-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は19日、「自由朝鮮」を名乗る北朝鮮の反体制団体が2月にマドリードの在スペイン北朝鮮大使館を襲撃した事件で、米当局が同団体メンバーの元米海兵隊員、クリストファー・アン容疑者を逮捕したと伝えた。

 同紙によると、この事件での逮捕者は初めて。米当局はまた、団体の指導者で米国在住のアドリアン・ホン・チャン容疑者の自宅を捜索した。スペイン当局は同容疑者が事件の主犯格であるとして、米当局に拘束を要請していた。

ホン・チャン容疑者の代理人である弁護士は同紙に「米司法省は北朝鮮の(金正恩)体制からの刑事告発に従って米国人に令状を執行した形で、落胆した」とする声明を発表した。

 スペインからの報道では、襲撃犯らは大使館に侵入して館員らを拘束、尋問し、コンピューターや携帯電話などを奪って車両で逃走した。犯人の一人は大使館で入手した情報を米連邦捜査局FBI)に提供したとされている。

 事件をめぐっては一時、米中央情報局(CIA)が関与したとの報道が流れたが、国務省報道官は16日、「米政府は事件に一切関与していない」と強調した。








【感想】

この事件の構図は複雑で、背後関係は明確にできない。最初に大使館襲撃事件を知った一般人は、アメリカ情報機関が自由朝鮮を手引きして、北朝鮮大使館から機密情報の詰まったパソコンを盗ませたと思ったはずだ。今回の逮捕でスペインはメンツを保ち、米国当局は事件と無関係だと主張することになる。一方、暗殺された金正男の長男ハンソル氏をアメリカは中国の了承のもとで保護し、将来の交渉カードとして確保している。北朝鮮は交渉担当者からポンペオ氏を外せと要求して揺さぶりをかけ、ロシアに接近して事大主義外交を展開しようとするが、プーチン大統領にとって主要関心事はシリアなどの中東とクリミアであり、北朝鮮にさほど関心はない。いずれにしても少人数グループで行えるような事件ではなく、背後で大掛かりな組織が関わっていると思われる。





by ロード




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