ブレグジット、合意なき離脱が現実味

ジョンソン氏が新首相に就任へ 「合意なき離脱」恐れ高まる

https://www.sankei.com/smp/world/news/190724/wor1907240015-s1.html

【ロンドン=板東和正】英与党・保守党党首に選出されたボリス・ジョンソン前外相(55)は24日、エリザベス女王の任命を受けて新首相に就任する。ジョンソン氏は欧州連合(EU)と合意した期限である10月末の離脱の実現を公約。期限までに現存の離脱協定案についてEUとの再交渉ができなければ、経済の混乱が懸念される「合意なき離脱」に突き進む恐れが高まる。

 英国の現第1党は保守党で、新党首は自動的に英国の首相となる。メイ首相が24日、女王に首相の辞任を伝えた後、ジョンソン氏が後任首相に就く予定だ。

ジョンソン氏は、2016年6月に行われた離脱の是非を問うの国民投票で、離脱派を牽引(けんいん)。昨年7月には、EUと緊密な連携を図ろうとするメイ氏の離脱方針に抗議し、外相を辞任した。首相就任後も「合意なき離脱」を辞さない方針で、EUとの協調を重んじる党内の議員が反発しており、党内分裂の恐れも指摘されている。ジョンソン氏の離脱方針に反対するガーク司法相ら複数の政権幹部が、首相就任を前に閣僚を辞任する意向を表明した。

 また、ジョンソン政権は緊迫化するイラン情勢のほか、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正問題をめぐり緊張が高まる中英関係への対処も求められる。

 膠着(こうちゃく)する離脱問題に加え、外交でも課題は山積しており、ジョンソン氏は難しいかじ取りを迫られそうだ。








【感想】

イギリスの新首相に離脱強硬派のジョンソン氏が就任する。トランプ大統領ともウマが合いそうだ。2016年の国民投票でEU離脱が決まり、合意による離脱を目指して3年間議論を続けたが、今だに先行き不透明である。このままでは、実質的にEU残留となり、グローバリストの思う壺となる。ジョンソン氏は、「合意なき離脱」を辞さない方針で、10月末の離脱の実現を公約としている。北アイルランドの物流に関しては、国境封鎖すれば渋滞するはずはなく、別の手段で輸送するようになると見る。短期的にはGDP10%減など痛みを伴っても、長期的には英連邦諸国を引き連れてTPP加入を目指すなどメリットも大きい。ブレグジット以外にもイランのタンカー拿捕は一触即発である。イギリスのブレグジットが首尾良く収まれば、次にイタリアなどが後に続き、グローバリストの息のかかったEU体制を崩壊させる道筋ができる。10月に消費増税ブレグジットが重なれば、軽くリーマンショック以上の衝撃となり、更にイラン・韓国・中国から二の矢が飛んで来ることも覚悟しなければならない。






by ロード





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