北戴河会議の動向が世界の趨勢を決する

北戴河会議 党の合意醸成、長老が意見表明も

https://www.sankei.com/smp/world/news/190730/wor1907300025-s1.html

北戴河会議」は北京から東に約270キロ離れた避暑地、河北省秦皇島(しんのうとう)市北戴河で毎年夏に行われる中国共産党の会議だ。党幹部や長老が一堂に会する大会議が開かれるわけではなく、各人の別荘などを拠点に小規模な会合や食事会などを繰り返し、人事や重要政策について党内のコンセンサスを醸成する場として利用されてきた。

 引退した長老たちが、現指導部に対する意見を表明する場としても重要な意味を持つ。習近平国家主席の反腐敗運動によって要人が次々と粛清された、江沢民国家主席に近い上海閥のほか、習氏がエリート育成機関としての権限を骨抜きにした共産主義青年団共青団)の出身者グループは、習氏への潜在的な反対勢力だ。

●(=登におおざと)小平氏が定めた党の集団指導体制を形骸化させて権力集中を進める習氏に対して、改革派の朱鎔基元首相らも距離を置いているとされる。

 北戴河会議は非公式会議のため、参加者や日程は公表されない。政治局常務委員や政治局員が現地で各界有識者と面会したとする公式報道を通じて、会議開始が確認されるのが一般的だ。 (北京 西見由章)








【感想】

福島香織氏の解説を参考にした。8月上旬に中国は北戴河(ホクタイガ)会議でアメリカに対して徹底抗戦するのか妥協するのか大まかな方針を決めようとしている。対米方針が決まらないと、経済や香港や台湾に対する方針も決まらない。長老たちの中で唯一習近平に近かった李鵬が亡くなった。以前F氏がパンダ摂理の起工式で彼の話をしていたことを思い出した。習近平項羽のごとく四面楚歌となり長老から対米政策で責められかねない。ポスト候補は王 滬寧(おう こねい)汪 洋(おう よう)あたりか。習近平は対米経済政策での捲土重来を目指し、1930年代の逃避行になぞらえ「新長征」を言い始めた。ところで、日本の高度経済成長の象徴のひとつ黒部ダムに相当する中国の三峡ダムに歪みが生じ決壊の噂すら出ており、正に中国の象徴的存在となっている。(当局は、歪みを指摘されると、歪むように設計されていたと反論する。もし決壊したら、決壊するように設計されていたと抗弁するのだろうか)そして、本日上海で形だけは米中閣僚級通商協議が再開されるが、北戴河の結果が出るまで、実質的な進展は期待できない。





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