香港デモを舞台に繰り広げられる情報戦

香港行政長官、辞任に言及 苦渋浮き彫り 続投は強調

https://www.sankei.com/smp/world/news/190903/wor1909030018-s1.html

【香港=藤本欣也】香港で「逃亡犯条例」改正問題に端を発した反政府デモが激化する中、政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が非公式に「辞任」に言及していたことが明らかになった。ロイター通信が報じたもので、林鄭氏は3日の記者会見でこれを否定しなかった。行政長官の任免権は中国政府が握っており、辞任したくてもできない林鄭氏の苦渋が改めて浮き彫りになっている。

 「もし私に選択肢があるのなら、まず辞任して深く謝罪したい」-。

ロイター通信は3日までに、8月下旬に行われた財界人の非公開会合で林鄭氏が発言した内容を音声とともに報じた。

 林鄭氏は同日、非公開の内容が公にされたことに遺憾の意を表明。その上で「中国政府に辞任を申し出たことは一度もない」と述べ、続投の意向を強調した。

 ロイターによると、林鄭氏は会合で、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案について、「中国政府に指示されたものでも強要されたものでもない」と指摘。「香港の人々が中国本土に対して、どれほど大きな恐れや不安を抱いているかを十分に理解していなかった」と明かし、「大混乱を招いたことは行政長官として許されることではない」と述べた。

ただ、「行政長官は不幸にも2人の主人に仕えなければならない。中国政府と香港の人々だ」と吐露。米中対立のまっただ中で、改正問題は「国家主権、安全保障のレベル」に発展し、「行政長官の政治的な裁量はとても、とても、とても限られている」と語った。

また、中国側は建国70周年を迎える10月1日までに、香港政府が混乱を沈静化できるとは考えていないと指摘。中国政府は「代償があまりに大きい」ことも知っているため、「人民解放軍を香港に投入する計画を断じてもっていない」とした。「(中国政府は)香港のことではなく、一国二制度のことを心配しているのだ」とも述べた。

 こうした中、中国政府で香港政策を担当する香港マカオ事務弁公室の報道官が3日、北京で記者会見し、「(林鄭氏が)法律に基づいてあらゆる必要な手段を行使することを全力で支持する」と強調した。香港では混乱収拾に向けて、林鄭氏が「緊急状況規則条例」などを発動し、通信や集会の自由などを制限する可能性が取り沙汰されている。









【感想】

香港行政長官の林鄭月娥(キャリー・ラム)が非公開会合で、中国政府は、人民解放軍を香港に投入すると、あまりにも代償が大きいことを知っているため、そのような計画はないと言った。今のところ、香港警察により混乱収拾を目指しているが、「緊急状況規則条例」などを発動し、通信や集会の自由などを制限することを検討している。中国政府はデモを暴動・動乱と呼び、平定する準備として、香港警察にデモ隊へのなりすましをさせて、火炎ビンを投げさせ、極悪非道な暴徒に見せかけた。また、香港デモは、米中代理戦争の一側面を持っており、本質的には、反中国共産党体制の運動である。アメリカは密かにデモ隊を支援しており、ジョシュア・ウォンを中国特別委員会の公聴会に呼び、香港人権民主主義法の成立を目指している。ところで、どうでもいいことであるが、アグネス・チョウとキャリー・ラムから懐かしい響きを感じるのは私だけであろうか?(アグネス・ラム?)





by ロード




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