キリバスが台湾と断交 ソロモンに続き中国と国交樹立へ

キリバスが台湾と断交 ソロモンに続き中国と国交樹立へ 

https://www.sankei.com/smp/world/news/190920/wor1909200010-s1.html

台北=田中靖人】台湾の外交部(外務省に相当)は20日、中部太平洋キリバスと外交関係を解消したと発表した。キリバスから同日、「断交」の通告があった。キリバスは中国と国交を樹立するとみられる。

 2016年5月に中国が掲げる「一つの中国」原則を認めない民主進歩党蔡英文政権が発足して以降、断交は7カ国目で、台湾と外交関係のある国は15カ国となった。16日には南太平洋のソロモン諸島が台湾との断交を決めたばかりで、1週間以内に2カ国と断交するのは異例。キリバスは03年11月に中国と断交し、台湾と外交関係を樹立していた。

記者会見した台湾の呉●(=刊の干を金に)燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)によると、マーマウ大統領が16年に就任して以降、中国は漁業会社などの民間投資を通じてキリバス政界に影響力を拡大。キリバスは最近、台湾に民航機の購入費用の贈与を要求し、台湾側が提案した商業ローン方式を拒否した。中国は複数の航空機や船舶の贈与を約束しているという。

 また、台湾の中央通信社は19日、南太平洋のツバルで国会議員選挙があり、親台派のソアポンガ氏が首相の座を降りたと報じた。呉氏は同日の会見で、新たに当選した国会議員や新首相は「非常に友好的だ」と強調。太平洋諸国で残る4カ国との関係は「小さな兆候はあるものの、心配することはない」と述べた。









【感想】

ソロモン諸島が台湾と断交し、中国と国交を樹立して、世界を驚かせた。その日から、まだ4日しか経っていないが、キリバスが後に続いた。太平洋の小さな島国を耳障りの良い一帯一路で誘い、裏金を使った札束外交で籠絡した。中国のハニートラップ・マネートラップ・債務トラップは怖く、スリランカやアフリカなどでは、騙されて事実上の植民地化に向かっている。南シナ海の人工島は第一列島線の内側だが、キリバス第二列島線の外側でリアル・アイランドの植民地化と軍事拠点化を狙っている。中国はキリバスに複数の航空機や船舶の贈与を約束しているというが、アメリカや日本に対しても約束を守らない中国が、キリバス相手に約束を守るとは思えない。小国にも正しい情報を発信していくことは外交戦略上、大切なことである。こうした動きの中で、いよいよアメリカが台湾の国家承認を検討し出したようだ。大変素晴らしいことであり、早く独立国家として認めてもらいたい。





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