米朝実務協議が決裂

実務協議「決裂」と北朝鮮 米は「手ぶらで現れた」との非難に反論

https://www.sankei.com/smp/world/news/191006/wor1910060003-s1.html

【ソウル=桜井紀雄、ワシントン=黒瀬悦成】スウェーデンストックホルムで5日(現地時間)に行われた北朝鮮の非核化などをめぐる米朝実務協議の終了後、北朝鮮首席代表の金明吉(キム・ミョンギル)巡回大使は「協議はわれわれの期待に沿わず、決裂した。非常に不快だ」と記者団を前に主張した。米側が「手ぶらで現れた」とも非難し、協議を中断したと述べた。

 金氏の主張に対し、米国務省のオルタガス報道官は「8時間半に及んだ議論の内容や雰囲気を反映していない。米国は複数の工夫されたアイデアを提示したし、話し合いも良好だった」と反論。ベトナムでの2回目の首脳会談物別れ後、7カ月ぶりに再開された協議でもなお米朝の認識の溝の深さを露呈させた。

オルタガス氏によると、今回の協議で、山積する懸案の解決に向け双方がより集中的に接触していく重要性を議論したほか、昨年6月に行われた初の首脳会談での共同声明にうたわれた「完全非核化」や「北朝鮮の安全の保証」の進展に向け、米代表団が多数の新提案について説明したとしている。

 具体的な提案の内容には言及しなかった。

 金氏は「(決裂は)米国が旧態依然とした態度と立場を捨てられずにいるためだ」と批判し、米側の対北制裁や米韓合同軍事演習の実施を問題視した。北朝鮮が取った核実験や大陸間弾道ミサイルICBM)の試射中止などの措置に対し「米側が誠意を持って応じれば、次の非核化措置に移れる」と従来の主張を繰り返し、年末までの熟考を米側に促したと説明した。

一方、オルタガス氏は、スウェーデン政府の提案を受け入れる形で2週間以内にストックホルムで再協議することに応じたとし、米国として事態解決に取り組んでいく立場を強調した。









【感想】

なんとも、不自然かつ不可解な決裂劇である。北朝鮮の実務協議担当者には決定権はなく、あらかじめ決められていた想定基準に達していなかったため決裂させた。北朝鮮は非核化する気はなく、アメリカは極端に制裁を緩和させる気もない。この状態で平行線が続き、時間を浪費させて、更に困るのは北朝鮮側である。この様な状況の中で、ミサイル発射を繰り返し、北朝鮮から実務者協議を望んでいながら、あっさりと決裂させて、何を企んでいるのだろうか。捨て身でゲリラ戦かテロ行為を仕掛けるつもりか。これなら、米軍の全面的な反撃はないだろうし、米軍と中共軍の睨み合いの狭間で活路を見出せるかもしれないと考えないだろうか。もしもこうなるとしたら、38度線に比較的近く、ソウルなどの都市部でない、例えば清平などの農村部が戦場になることはないだろうか。






by ロード




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