東アジア情勢の読み方

ナイ元米国務次官補 台湾での軍事力行使を懸念 東京国際大のシンポで GSOMIA更新も訴え

https://www.sankei.com/smp/world/news/191025/wor1910250027-s1.html

米国防次官補を務めたジョセフ・ナイハーバード大教授は25日、東京国際大が都内で開いたシンポジウムで、中国の台湾政策に関し、「台湾が完全な独立を宣言するのであれば、中国は軍事力を行使する可能性がある」と懸念を示した。その上で、東アジアの安定に果たす日米同盟の役割の重要性を訴えた。

 ナイ氏は、中国に米国を東アジアから排除する意図があるとの見解を示しつつも、「そこ(東アジア)には日本がある。日米が同盟を維持すれば、中国が米国を西太平洋から追い出すことはできない」と語った。

また、日韓関係に関し、ナイ氏は歴史問題にこだわる韓国の姿勢を問題視し、「米国が韓国にもっと強く姿勢の改善を働きかけるべきではないか」と指摘。韓国が日本に破棄を通告し、11月23日に失効する日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を更新するための協議の実現を「関係改善の第一歩」とすべきだとの考えを明らかにした。

 ナイ氏と討論した外交評論家の岡本行夫氏は「武力を行使してでも台湾を統合するのが、中国の習近平国家主席の最大の目標だ」と同調し、日米両国が抑止力強化で協力し、中国の軍事的な野心を押さえ込む必要があると強調した。

 岡本氏は、北朝鮮が制裁解除を狙い、米国に届く大陸間弾道ミサイルICBM)開発を放棄するような取引を図る可能性があると指摘。日本だけが中距離弾道ミサイルの脅威にさらされる状況になれば、「日米のデカップリング(切り離し)」になる恐れがあるとし、日米両国の緊密な協調が必要だと述べた。

 また、岡本氏は日本政府が検討する中東海域への自衛隊派遣について、「大変良いことで、勇気付けられる」と評価した。








【感想】

軍事力を中心に東アジア情勢を、どう読むかであるが、不確定要素は多い。韓国では、文在寅弾劾デモが成功するか注目される。もし弾劾されて保守政権が樹立し日米韓が結束するとつけ入る隙がなくなるため、GSOMIAが失効する11月23日から弾劾デモで揺れている期間に、北朝鮮から軍事挑発がある危険性が高い。台湾は韓国より親日とは言え、国民も軍も半分は親中である。そのため、米軍は自衛隊ほど韓国軍や台湾軍を信用していない。だからF35ではなく、旧式のF16を売却した。そして台湾が独立宣言しなければ、いきなり人民解放軍が台湾侵攻する可能性は低いが、もし半島有事となれば、同時に台湾有事や尖閣上陸も起き得る。その場合にはシリア紛争も同時にあり得る。香港デモが始まるキッカケとなった逃亡犯条例は完全撤回されたが、ペンス演説で勇気を得て、デモが収まる気配はない。さすがに軍を投入することはないが、香港警察による暴力的な取り締まりは強化される。日本にとっては、憲法改正非核三原則見直し・皇位継承議論が喫緊の課題となる。





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