台湾総統選本日投票、蔡英文総統優勢

台湾・総統選、11日投票 蔡氏優勢、立法院で与党過半数維持が焦点

https://www.sankei.com/smp/world/news/200110/wor2001100002-s1.html

台北=田中靖人】台湾の総統選は11日、投開票される。民主進歩党の現職、蔡英文総統(63)が再選される可能性が高く、同日に行われる立法委員(国会議員に相当)選で民進党過半数を維持できるかが焦点となっている。

 台湾では1日から世論調査の公開が禁じられているが、総統選では蔡氏優勢の情勢に変化はないとみられる。蔡氏は6日から、車で街頭をめぐる「掃街」と呼ばれる終盤恒例の運動を開始。立法院(国会、定数113)の過半数確保で鍵を握る中部などの選挙区を訪れ、支持を訴えている。

最大野党、中国国民党の韓国瑜高雄市長(62)は9日夜、台北の総統府前で集会を開き、支持固めを図った。

 一方、オーストラリアに亡命申請した自称工作員の中国人男性が昨年11月、国民党に中国の資金を提供したと証言した問題で、豪州紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」などは9日、国民党の蔡正元副秘書長らが、「証言は民進党に買収されたためだ」と訂正するよう男性を脅迫したと報じた。蔡正元氏は9日、連絡を取った事実は認めた上で、脅迫は否定した。豪州の警察当局が捜査を開始しており、波紋が広がっている。










【感想】

本日は、台湾の総統選である。昨年、香港で逃亡犯条例が問題視されるまでは、民進党蔡英文総統の支持率は低迷していた。香港デモにより、中国の一国二制度の欺瞞が露呈し、香港の民意は国民党から離れ、蔡英文総統の追い風となった。台湾総統選は、親米日台派の民進党vs親中派の国民党の米中代理戦争の様相すら呈している。習近平の悲願は、台湾を統一併合して、歴史に名を残す国家主席となることである。歴史を遡ると、ニクソン時代には、ソ連包囲網のため、米中接近をし、中国に遠慮して台湾を冷遇してきた。トランプ大統領は、中国包囲網のため、明確に台湾を重視している。万一、台湾が中国に呑み込まれると、日本の安全も危うくなる。日本の生命線とも言える日台関係を、もっと強化すべきである。ところで、逆説的だが、習近平の政策は中国の足を引っ張っている。トランプ大統領が貿易関税をかけた時に、のらりくらりとかわせばダメージは小さかったが、対抗して報復関税をかけたため、益々苦しくなった。また、香港警察に非人道的な取締りをさせたので、結果的に蔡英文総統の再選の追い風となり、中国の失点となった。日本も国賓習近平を援護するのではなく、国賓延期をほのめかして、中国の譲歩を促す時だと思う。






by ロード





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