WHO、新型コロナウイルスで「緊急事態」宣言

WHO、新型コロナウイルスで「緊急事態」宣言

https://www.sankei.com/smp/world/news/200131/wor2001310004-s1.html

【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)は30日、新型コロナウイルスによる肺炎を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言した。WHOはこれまで、緊急事態宣言を見送っていたが、新型肺炎の感染が世界各地に広がっていることを受け、検疫態勢の充実など感染拡大防止に向けた対応が急務と判断した。

 緊急事態宣言は、昨年7月のコンゴ(旧ザイール)でのエボラ出血熱以来となる。宣言に法的強制力はないが、各国に空港などでの検疫強化や、医療機関での検査態勢整備といった対策を促す。

WHOは30日、スイス・ジュネーブで緊急委員会を開き、協議結果を踏まえてテドロスWHO事務局長が緊急事態宣言に相当すると判断した。テドロス氏は30日、宣言に踏み切った主な理由について、新型肺炎の感染が中国以外の国でも発生していることをあげた。感染拡大を防ぐために「一致団結して行動する時だ」と強調した。

 緊急事態宣言をめぐっては、WHOは22、23日両日にも緊急委を開いたが、「まだ世界的な緊急事態にはなっておらず、時期尚早」として、見送っていた。

 WHOの緊急事態宣言は、世界的な感染拡大の規模や致死率の高さなどを考慮して検討される。これまでに、2009年に新型として流行したインフルエンザや14年に感染拡大したポリオ(小児まひ)、16年の中南米でのジカ熱などでも出された。

 一方、30日付のフランス紙ルモンドは中国政府がWHOに対し、緊急事態宣言を出さないよう圧力をかけたと報道。WHOがこれまで緊急事態宣言を見送ってきた背景に、中国政府の意向が働いていたとの見方も広がっている。









【感想】

WHOが緊急事態をやっと宣言した。今まで誰が圧力を掛けて宣言を見送らせてきたかは明らかである。また習近平としては、意地でもCDCアメリカ疾病予防管理センター)に協力要請はできない。ましてやバイオ兵器ウイルスの漏出であれば、なおさらである。そして経済的な影響も甚大である。香港市場や上海市場が開かれ正常な取引きが行えるのか未知数である。武漢は日本企業も含めて自動車産業が多く、裾野産業は膨大であり、部品サプライチェーンのハブになっている。仮に感染拡大が収まるまで経済活動を停止する事態となれば、世界経済に与える損失は甚大となる。中国から部品を調達している企業は中国以外から取り寄せようとし、中国からの撤退を検討していた企業は、撤退を加速させて、結果的に米中デカップリング(分離)が進展する。試算方法にもよるが、2003年SARSでは700人が死亡し、世界経済の損失は4兆円と算出された。今回の新型コロナウイルス肺炎による影響は、SARSの時の損失を上回る可能性が濃厚である。習近平が、武漢を見捨てて北京と上海を守ろうとしても、既にそれを検討できる段階は超えてしまった。今回の件は、世界の枠組みを変更する程の強烈な衝撃がある。こんな状況でも二階大幹事長は国賓招待を押し進めようとしている。まったくどうかしている。





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