イギリスがEUを離脱、新時代の幕開けを宣言

【英EU離脱】英国がEUを離脱 ジョンソン首相が「新しい時代の幕開け」を宣言

https://www.sankei.com/smp/world/news/200201/wor2002010008-s1.html

【ロンドン=板東和正】英国は1月31日午後11時(日本時間2月1日午前8時)、欧州連合(EU)から離脱した。2016年6月の国民投票から約3年半続いた混迷にようやく終止符が打たれた。英国は1973年にEUの前身、欧州共同体(EC)に加盟してから約半世紀を経て、独自の道を歩むことになる。

 ジョンソン英首相は31日夜の離脱直前、国民に向けたビデオメッセージを発表し、「(離脱は)終わりではなく、始まりだ」と強調。「私たちが本当に団結し、レベルアップしていく瞬間」であり、「真の国家の再生、変化の瞬間となりえる」と訴え、「新しい時代の幕開け」を宣言した。

英国は離脱後、12月末まで現状のEUとの経済関係を継続する「移行期間」に入り、EUと自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を始める。ジョンソン氏は移行期間中にFTAを締結して「完全離脱」を実現することを目指しており、11カ月で交渉できるかどうかが注目される。

 一方、EUは初めて加盟国が脱退する歴史的な転機を迎えた。加盟国は28カ国から27カ国になる。中国やロシアが台頭し、米欧同盟にきしみが生じる中、欧州の結束が試される。

 英国では東欧のEU加盟国からの移民増加などへの不満からEU離脱論が高まり、2016年6月に当時のキャメロン首相がEU離脱の是非を問う国民投票を実施。僅差で離脱派が残留派を上回り、離脱が決まった。

 キャメロン氏の後を継いだメイ前首相は離脱条件を定めた協定案にEUと合意したが、英議会で承認される見通しが立たずに辞任。早期離脱を訴えたジョンソン氏の下、与党・保守党が昨年12月の総選挙で大勝を遂げたことで、離脱への道筋がついた。









【感想】

イギリスは国家主権をEUから取り戻すためにブレグジットした。EUの真の支配者は選挙で選ばれていないEU官僚であり、彼らは欧州委員会を操って加盟国の法律を勝手に作ることができる。(例、イギリスは移民を○○だけ受け入れなければならない等)EU官僚は中国共産党指導者に似ている。一方、選挙で選ばれた欧州議会もあるが、そこは法律を作れず、全人代と似ている。EUは税金を無駄遣いする大きな政府であり、ブレグジット大きな政府の時代の終わりの始まりとなった。そしてジョンソン首相が言うように、ブレグジットは終わりではなく始まりであり、今年中にEUとのFTA締結に向けた交渉を開始する。並行してアメリカとの貿易交渉や日本の主導するTPP加入交渉も進めることになる。ところで、ジョンソン首相がEU離脱を成し遂げた要因のひとつは、合意なき離脱を厭わない方針を掲げたことである。艱難時代の交渉では理想形を求め過ぎると現実に押し潰される。トランプ大統領もソレイマニ殺害では、もし報復すれば52ケ所の拠点を攻撃すると強く出たので、イランの譲歩を勝ち取った。今の時代は、調整型の政治家よりも、肉を切らせて骨を断つ気骨を持った政治家が求められる。大きな政府となっている日本の改革にもブレグジットは参考になる。現時点でポスト安倍を担える腹の据わった政治家は、残念ながら見当たらない。





by ロード




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