北のミサイル 金正恩氏は実戦配備誇示 腰引ける文政権
北のミサイル 金正恩氏は実戦配備誇示 腰引ける文政権
https://www.sankei.com/smp/world/news/200309/wor2003090021-s1.html
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が9日、事実上の短距離弾道ミサイルを含む複数の兵器を同時多発的に発射した。韓国や在韓米軍を標的にした新兵器が実戦配備段階に達したと誇示する狙いとみられる。だが、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の相次ぐ揺さぶりもあり、毅然(きせん)とした立場を打ち出せずにいる。
韓国軍は、発射されたうち3発は2日に発射されたのと同じ「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」と分析。昨年8月以降、5回発射され、軍当局が軌道などから実質的な短距離弾道ミサイルとみる新兵器だ。
1、2発目は前回と同じく約20秒間隔で発射され、連射性能の着実な向上を裏付けている。ただ、2、3発目には約1分間の間隔があいており、連射に関しては改良段階の可能性もある。
北朝鮮は新型コロナウイルスの拡散を防ぐために国内統制を強化。朝鮮人民軍の冬季訓練も中断といえるほど大幅に縮小されたという。韓国情報当局は、2日の発射について訓練縮小に伴う内部の動揺を払拭する目的があったと分析する。
一方、試験ではなく、実戦想定の訓練として別の放射砲と織り交ぜて発射されており、韓国への脅威が高まったのは確かだ。
今回の発射に対し、韓国軍は9日、強い遺憾を表明したが、大統領府は「朝鮮半島での平和定着の努力に役立たない」との立場を発表したのにとどまった。
2日の発射に大統領府が強い遺憾を示して中止を求めたところ、北朝鮮は3日、正恩氏の妹、金与正(ヨジョン)党第1副部長名義の談話で激しく非難した。半面、正恩氏は4日に文大統領に親書を送って感染拡大阻止に取り組む韓国をねぎらった。
大統領府のトーンを弱めた立場表明は、正恩氏のこうした揺さぶり策が有効であることを示している。
【感想】
北朝鮮のミサイル発射は、軍事的挑発と言うよりも、自国民引き締めのための国内向けパフォーマンスである。国内の深刻な食糧不足と指導体制への不信感に対して、国外に注意をそらすためのプロパガンダであり、外貨不足の中でも撃たざるを得ないほど、追い詰められている。中朝国境は建て前としては封鎖されているが、実際は賄賂次第で通行可能となり、武漢ウイルスに侵入されている。最初から医療崩壊している北朝鮮では、感染拡大による打撃は深刻である。北朝鮮の中では比較的待遇の良い軍人でも、武漢ウイルスにより180人が死亡した。そもそも脂肪吸引手術に失敗した金正恩は既に死亡しているかもしれない。妹の与正は三従の義を説く儒教文化が根深く残る朝鮮で指導力を発揮できるか未知数である。民衆がソックリさんの見分け方を知ると求心力にも関わる。一方、韓国はソウルまで感染が広まった武漢ウイルス対応で、北の飛翔体どろではない。文在寅政権は選挙法を改悪したので、4月の総選挙では勝利する見込みであったが、武漢ウイルス・経済危機・北ミサイルと激しく外側から揺さぶられ、選挙が行えるかさえ怪しくなった。青瓦台前で決死的なデモを行う保守層は、選挙をしても政権側から不正をされるので、街頭デモで文在寅政権を倒そうと息巻いている。WHOが、武漢ウイルスは制御不能なパンデミックと宣言した。世界は終末の様相を呈し、1ケ月先も見通せないほど混乱している。
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