サウジ、原油減産の前倒しも NY原油価格マイナスで

サウジ、原油減産の前倒しも NY原油価格マイナスで

https://www.sankei.com/smp/world/news/200421/wor2004210003-s1.html

ダウ・ジョーンズ通信は20日、サウジアラビアが5月から始める予定である原油減産の前倒しを検討していると伝えた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要の急減で、20日のニューヨーク原油先物相場がマイナス圏に入り、早めの対応が必要と考えているもようだ。

 サウジは他の産油国と協調して減産する予定だが、実際に前倒しされれば、他国の開始時期などにも影響しそうだ。

 サウジやロシアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国は、2017年から手がけてきた協調減産を3月末に終了。サウジは4月から増産に転じていた。


だが原油安を受け、再度減産を実施することで今月12日に合意した。5~6月に日量970万バレルを減らし、その後も削減量を段階的に縮小しながら22年4月まで続ける計画だ。(共同)




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【感想】

ニューヨークの5月の原油先物取引きWTIで、珍しいマイナス価格がついた。中共ウイルスの影響で世界経済が停滞し、石油の需要が急落した。しかし供給側は「石油は急に止まれない」仕組みになっていて、石油の備蓄用タンクやタンカーが満杯になる懸念が生じた。石油は売れなければ産業廃棄物になるため、お金を渡してでも引き取って貰いたいという現象となった。但し一時的な出来事であり、6月のWTIは通常に戻っている。さて世界の3大産油国とはアメリカ・ロシア・サウジアラビアである。3月に原油価格交渉が決裂し、サウジアラビアがロシアとアメリカにダメージを与えようと、原油増産を発表し油価が暴落し、シェール会社の社債も急落した。4月になりトランプ大統領が仲介してサウジアラビアとロシアが減産に合意した。ところで日本のガソリン小売り価格は、消費税との二重課税疑惑がある定額のガソリン税が課されるため、たとえ原油価格が大幅に下落しても、小幅な値下がりに留まる。中共ウイルスのせいで、世界経済に急ブレーキが掛かり、原油価格が混乱し、更には金正恩死亡説まで流れて、文字通り世界は終末の大混乱となっている。この状態でタガが外れると想定外の大事件が起こり得る。




by ロード




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