トランプ大統領、WHO脱退も視野

「改革なければ拠出金を恒久停止」トランプ氏がWHOに書簡、脱退も視野

https://www.sankei.com/smp/world/news/200519/wor2005190032-s1.html

【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は18日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長に対し書簡を送り、「WHOが向こう30日以内に具体的な改革を果たさない限り、拠出金の一時停止を恒久的に続ける」と警告したことをツイッターで発表した。

 トランプ氏はまた、拠出金の恒久停止と同時に「米国のWHOへの加盟も再考することになる」とし、脱退も視野に入れていることを明らかにした。

 書簡は、新型コロナをめぐるテドロス氏とWHOの「中国寄り」の対応について実例を挙げて批判し、「一連の失敗が世界に甚大な打撃を与えたのは明白だ」と指摘。「WHOが前進する唯一の道は、中国(の影響下)から独立していることを具体的に示すことだ」と迫った。



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【感想】

トランプ大統領がWHOは中国の操り人形だと発言し、ポンペオ氏も米厚生長官も厳しくWHOを非難した。そして世界中が注目するWHO総会が開かれ、中国がWHO事務局に圧力をかけ、台湾参加問題の議論は棚上げされた。もともとWHOへのGDPに応じた分担金と任意の拠出金の合計で、1位アメリカ・4位日本・9位中国であるが、事実上中国に牛耳られている。今回の総会で習近平は20億ドル拠出すると演説し、中共ウイルスによる非難の矛先をかわし、耳触りの良い国際貢献アピールを行った。経済的に中国依存度の高いオーストラリアが先頭に立ち欧米が中心となって、中国の初動対応に関してWHOによる調査を開始することになった。しかしWHOなどの国際機関により、中国に反省を促し制裁を加えることは事実上難しい。中国は国連安保理常任理事国で拒否権を持つため、国際司法裁判所の判決すら平気で無視する。やはり既に乗っ取られたWHOの土俵の中で中国と戦って追い詰めることは困難である。アメリカを中心に中国包囲網を築く必要がある。トランプ大統領は30日以内のWHOの組織改革を要求したが、本気で組織改革を期待しているというよりも、拠出金の恒久停止、WHO脱退に向けて、手続きを踏んでいるように感じられる。その背景には、アメリカで開発中のワクチンで抗体が作られ、7月臨床試験、年内完成の見通しが立ち、中共ウイルス対策で有利な立ち位置を確保したとの認識があると見る。ワクチンは米中戦争の戦略物資であり、きれいごとだけでは語れない。




by ロード



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