豪とインド、拡大G7を歓迎

豪とインド、拡大G7を「歓迎」 中国牽制を狙う

https://www.sankei.com/smp/world/news/200604/wor2006040028-s1.html

シンガポール=森浩】トランプ米大統領が表明した先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の枠組み拡大について、参加の招待を受けたオーストラリアとインドは歓迎する意向を示した。両国とも中国との摩擦が顕在化しており、拡大G7に加わることで中国を牽制(けんせい)したい思惑が働く。

 豪州のモリソン首相は2日、トランプ氏との電話会談で、米国で9月に予定されているG7サミットに参加する意向を伝えた。政府報道官は「志が同じ国々による協力強化は価値があることだ」とのコメントを出し、G7の枠組みを広げる動きを評価した。

豪州は、新型コロナウイルス発生や流行の経緯について第三者による調査を求めており、反発した中国は貿易面で事実上の報復措置を取ることを決定した。モリソン氏はトランプ氏との首脳間の関係も良好で、対中圧力で米国と連携していきたい考えだ。

 インドのモディ首相も2日のトランプ氏との電話会談で、「(サミットの)成功に向けて連携できればうれしい」と話し、参加に前向きな姿勢を示した。

 インド軍は5月上旬から北部カシミール地方の係争地で中国軍と対峙(たいじ)を続けており、解決のめどは立たない。対峙の解消に向けた中印の実務者レベルでの対話も不調に終わっている。

 モディ政権は経済的に連携が深まっている中国との決定的な対立は避けたい考えだが、拡大G7が特に安全保障面で牽制効果を生み出すことを期待している。



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【感想】

正直言って、拡大G7には大変関心がある。そのココロは、拡大G7が上手く機能し中国包囲網を形成し、強い結束を示すことができれば、国連安保理や既存のG7よりも遥かに、天一国合衆国の創建に貢献すると感じるからである。ところで中印国境では、両軍が睨み合い、殴り合い、投石合戦をしている。不思議な対立関係である。インドは中国がグローバル・サプライチェーンから切り離された場合、長年中国が担ってきた世界の工場の後釜を狙っている。また、オーストラリアはチャイナ・マネーに毒されてきたが、ヨーロッパとタイミングを合わせるように、中国に反旗を翻した。それからトランプ大統領が韓国を誘ったことに驚きと共に少々意地悪に感じた。現在、米中関係は戦争状態と言えるほど険悪な状況となっており、拡大G7には対中包囲網の色合いが濃い。すると参加する前にファーウェイ排除表明などの踏み絵を迫られた場合、たちまち韓国は窮地に立たされる。そして日本も決して安心ではない。せめて習近平国賓招待中止くらいは表明して、堂々と拡大G7に参加してもらいたい。この様に、拡大G7には、自由陣営vs不自由陣営の棲み分けの意味があり、今まで掛け声だけで終わっていた国連改革の意味もある。この様な時代に、安全保障ではアメリカのお世話になり、経済では中国とも調子良くやるような虫のいい話はあり得ない。




by ロード




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