北、韓国とのホットライン遮断

北、韓国に通信完全遮断を通告 「敵対事業」第1弾

https://www.sankei.com/smp/world/news/200609/wor2006090008-s1.html

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長を非難する韓国内の脱北者によるビラ散布に反発してきた北朝鮮は9日、韓国政府に対する報復措置の「第1段階」として、同日正午(日本時間同)から南北間の全ての通信連絡線を完全遮断することを決めたと明らかにした。朝鮮中央通信が報じた。

 対南(韓国)担当部署を集めた会議が8日に開かれ、正恩氏の妹の金与正(ヨジョン)党第1副部長と金英哲(ヨンチョル)党副委員長が「対南事業を敵対事業に転換すべきだ」と強調。「背信者らへ罪の代価を払わせる段階別敵対事業計画」を審議し、最初の措置として、通信遮断を指示した。

遮断対象は、北朝鮮・開城(ケソン)の南北共同連絡事務所の通信連絡線に加え、軍当局間の連絡線や平壌の党中央本部庁舎と韓国大統領府間に設置された首脳間のホットライン(直通電話)も含まれるという。

 朝鮮中央通信は「南朝鮮(韓国)のやつらとの一切の接触空間を閉鎖して不必要なものをなくす決心をした第1段階の行動だ」と主張。「南朝鮮当局とはこれ以上対座することも議論する問題もないという結論に達した」と伝えている。

北朝鮮は4日、ビラを散布した脱北者とこれを黙認したとして、韓国政府を批判し、南北軍事合意の破棄などを示唆する与正氏名の談話を発表。韓国政府はビラの散布を防ぐ法整備を明言したが、北朝鮮は5日に与正氏の指示に基づく措置として、連絡事務所の撤廃を予告していた。



f:id:hamamatsu3000:20200610013427j:plain







【感想】

情報統制が崩れると独裁体制も崩壊する。金王朝にとって、たかがビラ配布とはみなせない深刻な影響があり、風船爆弾以上の破壊力があった。しかし報復措置として切れる手持ちカードは限られており、ほとんどハンガー・ストライキ的なホットライン遮断となった。韓国政府は腫れ物に触るように、北を刺激しない法整備を約束したが、駄々っ子をあやす事はできなかった。文在寅にとって頭痛の種は山積みである。経済的に大きく依存する中国経済の雲行きは怪しい。拡大G7に参加すれば、どんな踏み絵を迫られるか分からない。元徴用工訴訟で日本企業の資産が現金化されれば、さすがに日本から輸出管理厳格化とは比べものにならない強烈な報復が予想される。一方、与正のストレスも半端ない。兄正恩は生存していても執務できる状態ではなく、最高尊厳として機能していない。飢える人民と粛清しまくった側近関係者の怨嗟の声に悩み続け、やつれた表情から深い疲労感が読み取れる。米中対立は益々激しさを増しており、6月こそ米国民の引き上げの間合いを計っても、7月8月で強烈な手を繰り出し、大統領選前に外交ポイントを稼いで、9月のテレビ討論で勝負となる。それにしても米国民は本気でボケ老人バイデンに核のボタンを預ける気になるのだろうか。そして韓国はいつも綱渡り状態で、ウォン暴落とデフォルトが現実味を帯びる中、自国内の締め付けには精を出しながらも、経済問題を含む外交に関してはノーガード戦法のように映る。




by ロード




クリックして応援してね。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
にほんブログ村