台湾、中国の侵攻阻止へ大規模演習

台湾、中国の侵攻阻止へ大規模演習 総統「自由守る」決意強調

https://www.sankei.com/smp/world/news/200716/wor2007160029-s1.html

【台中=矢板明夫】中国による武力侵攻を想定した台湾軍の大規模な軍事演習「漢光」が13日に台湾各地で始まり、16日、中部の台中の砂浜で行われた実弾演習が台湾や海外のメディアに公開された。中国は蔡英文総統が5月に2期目に入って以降、挑発的な行動を強めている。視察した蔡氏は兵士らを激励した上で、中国の軍事的な脅威に屈せず、台湾を防衛する決意を強調した。

 16日の演習は、中国軍が台中の海岸に艦船で接近し、水陸両用戦車などによって上陸することを想定。これに対し、台湾軍が艦船のほか、戦車、砲兵、ヘリコプター部隊などを投入し、中国軍を迎撃する内容だ。米国から購入したF16V戦闘機なども参加した。同日の演習には約8千人の現役兵士のほか、約800人の予備役兵も加わった。

演習を視察した蔡氏は、「皆さんの努力によって私たちの自由と民主主義が守られている」と述べ、兵士らをたたえた。

 「漢光」は中国人民解放軍を仮想敵として、毎年行われる台湾最大規模の軍事演習だ。今年は17日までの日程で、陸海空軍計22万人全員が参加し、各地の予備役も動員。大隊規模で戦闘できるように再編された「連合兵種大隊」が初めて登場したことで内外メディアにも注目された。

 総統府のある台北市では15日夜、総統と副総統ら政権中枢の拉致・殺害を目的とする中国軍の「斬首作戦」を阻止する演習が、軍民共用の松山空港を舞台に特殊部隊を投入して行われた。16日午後、北西部の新竹市内で行われた演習中ではヘリコプターが墜落し、将校2人が死亡する事故も起きた。

一方、台湾メディアによると、「漢光」が始まった13日以降、中国の情報収集船が台湾南東部の海域に出没するようになった。ミサイルの射撃データなどを収集することが目的とみられる。演習に先立つ11日と12日には、米軍の艦船が台湾東部の花蓮の海域に姿を現した。中国軍の動きを牽制(けんせい)する狙いだったとみられる。

 5月20日に2期目の政権を発足させた蔡氏は米国との軍事交流を強化している。米軍機が頻繁に台湾付近を飛行するようになったほか、台湾南部の高雄港に米軍艦が寄港する協議が進められているとの情報もある。一方、中国側は、中国軍機が6月16日から19日まで4日連続で台湾の防空識別圏に入るなど、挑発行為を繰り返している。

蔡政権は軍事圧力を高める中国に屈しない強い姿勢を鮮明にしている。16日に台中で行われた演習後、迷彩服姿で演説を行った蔡氏は「国家の安全は、相手にひれ伏すことで得られるものではない。すべての兵士が私たちの防衛の核心だ」と強調した。



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【感想】

台湾軍の軍事演習を視察する蔡英文総統の迷彩服の出で立ちが人目を引く。既に中国は完全に香港を手に入れてしまった。一昨日のウイグルは、昨日の香港となり、それは今日の台湾で起こり、明日は尖閣、明後日は沖縄での出来事になりかねない。と言われるが、中国が恐れることは米国の介入である。香港国安法で、虎の尾を踏んだどころか、虎の尻を槍で突き刺してしまった。東アジアにおける米軍の基本スタンスは、支援であって保護ではない。台湾が人民解放軍に対して必死に抵抗し防衛する時に、米軍は支援し共に戦う。もし中国が尖閣を侵略した時に、自衛隊が戦わなければ米軍は支援できない。最近、中国海警局が尖閣周辺の領海に侵入して、中国が暴言を吐いても、日本政府が国賓中止すら決定できず遺憾砲しか出さないと舐められる。北京から見れば、手強い台湾を避けて尖閣を取りに行こうとも判断されかねない。河野防衛相の南鳥島の視察は評価できるが、尖閣にも視察に行き、周辺の射爆場で在日米軍と共同軍事演習を行ってもらいたい。万一、中国漁民が尖閣に上陸すれば、直ちに海上封鎖して逮捕しなければならない。そして自衛権の範囲内で敵基地攻撃能力を保有する議論を急いで開始すべきである。





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